第四紀火砕流堆積物

火砕流堆積物分布図(産総研シームレス地質図基本版から抜粋)(凡例
 前述のように鹿児島地溝に沿って巨大カルデラ群が存在しますから、それらから噴出した大規模火砕流堆積物が県下各地に見られます。中でも2.9万年前姶良カルデラから噴出した入戸火砕流が一番分布面積が広く、県本土の6割を覆っています。いわゆるシラスです。シラス台地を形成しました。シラスは浸食に弱く、ガリ浸食が発達します。また、しばしばシラス災害を引き起こします。阿多カルデラから噴出した阿多火砕流は大部分溶結しており、南薩台地を形成しています。

シラス崖(江口浜)阿多溶結凝灰岩(鹿屋市荒平天神)


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初出日:2016/09/17
更新日:2018/11/04