Kato_Lab@Kagoshima Univ.

グループリーダー

    加藤太一郎 (准教授)
      修士・博士論文指導資格:有

     「生命現象を有機化学反応式で記述する」というVisionのもと、酵素タンパク質の研究をしています。酵素タンパク質はアミノ酸が数十から数百個繋がってできていますが、触媒能力を発揮するためには決まった3次元構造を取り、基質(低分子化合物)と正しく相互作用する必要があります。しかしこの相互作用を少し変化させると、全く新しい触媒能力を示すようになることがあります。酵素に思いもよらない新機能を見つけたときの気持ちよさを何度でも味わいたくて研究を続けています。
     →詳細は鹿児島大学研究者総覧のwebページへ
     →researchmapも随時更新中

    学会活動
     生体触媒化学研究会幹事(2020年4月~現在)
     日本ペプチド学会若手ペプチド夏の勉強会幹事(2017年4月~現在)

     鹿児島大学若手教員サイエンスカフェ有志の会会長(2019年4月~2021年3月)
     文部科学省科学技術・学術政策研究所科学技術予測センター NISTEP専門調査員(2018年4月~2020年3月)
     日本生物工学会和文誌編集委員(2012年1月~2019年5月)

    教育活動
    【学部】
     初年次セミナーI [学部1年前期]
     化学概論 [学部1年前期]
     生化学基礎 [学部1年後期]
     総合化学基礎実験 [学部2年前期]
     生化学III [学部3年前期]
     生化学実験 [学部3年前期]
     化学演習A, B [学部3年後期]
     化学特別研究A, B [学部4年]
     化学論文講読A, B [学部4年]
     理学科特別講義(高校生向け先取り履修科目) [高校生・学部1年夏休み]
    【大学院】
     酵素有機化学特論 [後期]
    【学外非常勤講師】
     化学III, IV [鹿児島工業高等専門学校2年] (2020.04~2022.03)

     学内特記事項
     2018年度:生命化学科ベストティーチャー賞
     2020年度:化学PGベストティーチャー賞令和2年度鹿児島大学ベストティーチャー賞

    サイエンス啓発活動
     大学生はもとより、小学生、中学生、高校生そして一般市民の方々が、STEM(Science, Technology, Engineering and Mathematics、科学・技術・工学・数学の教育分野の総称)に興味を持ってもらえるよう様々な教育的取り組みを行っています。 例えば以下のような活動を通して我々が進める科学研究の成果や鹿児島大学の教育研究の現状について広く発信し、地域とともに社会の発展に貢献する地の拠点としての鹿児島大学の役割を強化することを目指します。そしてたくさんの人が「生物」と「化学」を好きになって、自ら学んでくれることで、SDGsの目標の一つである科学リテラシーの向上に繋げたいと思っています。

     

     一般向けサイエンス啓発活動:「サイエンスカフェかごしま」(2016年度~現在)
       →2017年度~2020年度まで日本教育科学研究所より助成金を頂き活動を行っていました。2020年度の活動報告書がこちら!
     鹿児島県教育委員会インターンシップ:未来を拓くキャリア教育推進事業「中・高校生のインターンシップ事業」(2019年度~現在)
     中高生向け体験実験講座:JSPS ひらめき☆ときめきサイエンス(2016年度~2020年度)
     女子中高生向け理系進路選択推進イベント:JST 女子中高生の理系進路選択支援プログラム(2018年度~2019年度)
     大人および同伴の小中高生向け公開講座:鹿児島大学公開講座「理学LABO」(2023年度~現在)

    【新聞での紹介】
     サイエンスカフェかごしまでの活動の一部を南日本新聞オセモコ欄「サイエンスカフェノート」にて毎月第3金曜日朝刊にて紹介する取り組みも進めています(2020年度~現在)。
     南日本新聞にて2年間、隔月土曜日朝刊で書評を掲載させていただきました(2022年度~2023年度)。
     紹介した書籍:未来の科学者たちへ(2022.04.17)、自分の頭で考える読書(2022.06.12)、 魚毒植物(2022.08.06)、化学千夜一夜物語(2022.10.02)、 生き物が老いるということ(2022.11.26)、サイレントアース(2023.02.04)、 なぜ理系に女性が少ないのか(2023.04.01)、悪意の科学(2023.06.17)、 思い出せない脳(2023.07.22)、教育は遺伝に勝てるか?(2023.09.16)、 悪口ってなんだろう(2023.11.11)、「超」創造法 生成AIで知的活動はどう変わる?(2024.01.13)、 疲労とはなにか-すべてはウイルスが知っていた(2024.03.09)

メンバー (2024年4月1日現在)

研究支援員
    2名 (プロジェクト研究員)
JSPS特別研究員(RPD)
    1名 (ナイロンの酵素分解について生化学的側面からアプローチ)
後期博士課程2年
    1名 (化学的前処理と酵素加水分解を組み合わせたナイロンケミカルリサイクル技術の研究)
前期博士課程2年
    今年度はいません
前期博士課程1年
    3名 (ホタル生物発光・ナイロンの酵素分解について生化学的側面と有機化学的側面からアプローチ)
学部4年
    3名 (ホタル生物発光・ナイロンの酵素分解について生化学的側面と有機化学的側面からアプローチ)
学部3年(仮配属)
    例年12月ごろから基礎的な研究活動を開始して新年度からの本格的な卒業研究に備えます!!
    今年はどんな人が来てくれるかな?
サイエンスクラブ生
    理学部理数教育特別プログラムの一環である「サイエンスクラブ活動」を志望する学生を積極的に受け入れています。
    教員と大学院生の指導の下、専門的な研究を先取り体験できる活動です。
    興味のある学生は、是非一度見学に来てください!

    受け入れ実績
    2023年度:7名(学部1年生3名、学部2年生2名、学部3年生2名)
    2022年度:3名(学部1年生1名、学部2年生1名、学部3年生1名)
    2021年度:5名(学部1年生2名、学部2年生1名、学部3年生2名)
    2020年度:7名(学部1年生2名、学部2年生5名)
    2019年度:4名(学部1年生4名)
    2018年度:4名(学部1年生3名、学部2年生1名)
      立教大学で開催された第8回サイエンス・インカレで学部4年生の研究がファイナリストに選出され、口頭発表を行いました。
    2017年度:6名(学部1年生2名、学部2年生1名、学部3年生3名)
      立教大学で開催された第7回サイエンスインカレで学部4年生の研究がファイナリストに選出され、口頭発表を行いました。
      また審査の結果、サイエンス・インカレ奨励表彰を受けました!
    2016年度:6名(学部1年生2名、学部2年生3名、学部3年生1名)
      筑波大学で開催された第6回サイエンスインカレでは学部2年生3人の研究チームがファイナリストに選出され、ポスター発表を行いました!
    2015年度:2名(学部1年生2名)
SSH事業における高大連携
    2017年度には鹿児島県立錦江湾高等学校のSSH事業における高大連携サイエンスリサーチ活動も行い、理数科2年生5名と共に研究を進めました。
学会等での受賞
    学生の自主的な学会発表や論文発表を積極的に支援します。自分の意見を分かりやすく、正確に伝えるための技術は特に大事だと考えて重点的に指導しています。これまでに多くの学会発表等で受賞しています!
    (カッコ)内の学年は発表時のものです。
    2023年度:
      第23回生体触媒化学シンポジウム, The excellent oral presentation award 2nd place, 白石雄樹さん (D1)(2023年9月)
      → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
    2019年度:
      第21回生体触媒化学シンポジウム, ベストプレゼンテーション賞, 金丸愛望さん (M2)(2019年8月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
    2018年度:
      第20回生体触媒化学シンポジウム, The exellent poster award, 鶴田篤弘君 (M2)(2018年12月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
      第20回生体触媒化学シンポジウム, ChemBioChem Poster Price, 鶴田篤弘君 (M2)(2018年12月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
      第2回かぎん未来創造プランコンテスト, 優秀賞, 鶴田篤弘君 (M2)(2018年10月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
      第18回泉屋コロキウム, 口頭発表部門優秀発表賞, 鶴田篤弘君 (M2)(2018年9月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
    2017年度:
      第7回サイエンスインカレ, サイエンス・インカレ奨励表彰 (口頭), 金丸愛望さん (B4)(2018年3月) → 鹿児島大学進取の精神学生表彰 授与
      第1回かぎん未来創造プランコンテスト, アイデア部門グランプリ, 加藤太一郎 (2018年1月)
      第19回生体触媒化学シンポジウムin 佐世保, 優秀ポスター賞, 前田樹里さん (M2)(2017年12月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 授与
      第49回若手ペプチド夏の勉強会, 優秀ポスター賞, 鶴田篤弘君 (M1)(2017年8月) → 鹿児島大学大学院理工学研究科長賞 受賞
    2016年度:
      第40回蛋白質と酵素の構造と機能に関する九州シンポジウム, 最優秀ポスター賞, 前田樹里さん (M1)(2016年8月) → 鹿児島大学学長表彰 授与

卒業生とその進路

    2016年3月以来、本研究グループからたくさんの卒業生が巣立っています。その進路の一例を以下に示します。
    【就職】三和酒類株式会社、霧島酒造株式会社、KMバイオロジクス株式会社、科学捜査研究所(鹿児島県警察職員)、植物防疫所 (農林水産省)、鹿児島県庁職員(化学)、一般財団法人カケンテストセンター、株式会社生活品質科学研究所、W-Endless
    【進学】九州大学大学院、鹿児島大学大学院医歯学総合研究科、鹿児島大学大学院理工学研究科