藤坂博一先生について
藤坂先生急逝について
藤坂先生は2007/8/21に逝去されました。早すぎることに言葉もありません。僕の研究室の机は藤坂先生がお使いになっておられたものです。 急なことで修了生の皆さんに十分な連絡ができず, 申し訳ありません。
追悼行事など
- 京都大学 情報学研究科 複雑系科学専攻等主催追悼行事 詳細
追悼記事
- Physics Today
Physics Today Online に藤坂先生の 追悼記事(Per Arne Rikvold and Siegfried Grossmannによる) 追悼記事が掲載されました。(読みたいのに読めない場合はご連絡下さい。)
補記:
文中で最もよく知られている仕事と書かれている「カオス結合系」 の研究は、鹿児島大学におられた1983年になされたものです。僕は(おそらく学部4年生かM1の1984-1985年に)その論文を読んだ覚えがあります。 残念なことにその意味を十分に見いだすことができなかったようです。 (世界中の研究者もそうでした。)
その論文の意味は10年経って明らかになります。多くの研究者が
「その研究が、 力学系の複雑な挙動を理解する際の Key Concept として重要だ」
ということに気づき、 多くの研究が生まれました。(なかなかそうはいきませんが)10年経って輝く仕事をしてみたいものです。 (完全に僕の憶測ですが)藤坂先生自身も1983年には、その仕事の意味を十分には見いだされていなかったと 思います。僕の憶測が真実かどうか、いずれ確かめてみたいと思っていたのですが、 もはや直接的には確かめようがなくなりました。