2000年3月24日、鹿児島大学理学部地学科最後の卒業生を送り出しましたので、このホームページはこの日をもってフリーズしました。もう更新しません。悪しからず。
 なお、「かだいおうち」は日本における大学研究室ホームページの第1号です。歴史的遺産としてここにアーカイブしておきます。

1997鹿児島県北西部地震震災地質図



 阪神大震災でも「震災の帯」と地盤の地質条件との密接な関係が明らかになっています。鹿児島県北西部地震の場合はどうでしょうか。本講座では地震直後から隈元君が卒論として調査に取り組みました。被害と地質条件との関係がテーマです。1997年暮れに、その成果がまとまり、北薩地方の5万分の1地質図に家屋損壊・斜面崩壊・落石・液状化などの被災地点をプロットした「1997年鹿児島県北西部地震震災地質図」が完成しました。ただし、斜面崩壊の空中写真判読に関しては鹿児島県地質調査業協会技術委員会のご協力をいただきました。左図は宮之城町泊野地区の部分です。赤が3月の地震による被害で青が5月の地震による被害です。家屋損壊の橙色の部分は両方で被害を受けたところです。地質図に被害状況を重ね合わせた図面は、世界でも初めてだと思いますが、地質と被害の関係が一目でわかり、今後の地震防災対策にとって不可欠の基礎資料になると信じます。なお、鹿大南西島弧地震火山観測所の余震観測結果とわれわれの実施したアンケート震度も収録されています。

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鹿児島大学震災調査団
第2鹿児島県北西部地震
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更新日:1998年1月5日