協定都市ストラスブールの地質
ヨーロッパ地質図(OneGeologyによる) |
フランス地質図(BRGMによる) |
ストラスブールはフランス北東部ライン川の左岸に位置し、アルザス地方の中心都市です。対岸にはドイツのケールKehlがあります。古くはローマ帝国の版図にあり、ゲルマニアと対置しました。以来、このアルザス(エルザス)=ロレーヌ(ロートリンゲン)地方は、独仏が取ったり取られたり、争いの場でした。そうした経緯があるので、現在では、欧州評議会や欧州人権裁判所、さらには欧州議会本会議場を擁し、ベルギーのブリュッセルと並んでEU統合の象徴的な都市の一つとなっています。
ライン地溝の形成(Stober,2013) |
一方、わが鹿児島も鹿児島地溝に位置しています。同じ地溝帯の都市という意味でも仲間なのです。
<注> テロワールTerroirはフランス語ですが、ラテン語のterra(地球・土地)が語源です。土壌とイコールでもなく、ブドウや茶などの生育地の地理、地勢、気候による特徴、つまり「生育環境」を指す語だそうで、日本では、そのままカナ書きで使われます。
文献
- Stober, I.(2013), Geothermal fluid and reservoir properties in the upper rhine Graben, Europe. Sustainable Earth Sciences, SES 2013: Technologies for Sustainable Use of the Deep Sub-Surface, 2013会議録, p..
- (), . , Vol., No., p..
参考サイト:
- 姉妹・友好・兄弟・協定都市(鹿児島市)
- Geopotentials of the deep Upper Rhine Graben(GeORG, EU)
- Regional tectonics: from the Rhine graben to the Po plain, a summary of the tectonic evolution of the Alps and their forelands.(Stefan M. Schmid)
更新日:2020/12/22
更新日:2021/02/05