ご挨拶

鹿児島県本土の模式地質断面
(地上は県木楠と海紅豆(かいこうず)、名産黒豚、黒ぢょか(焼酎の酒器)、鹿大ブランド焼酎)
 鹿児島大学理学部地学教室応用地質学講座のホームページ「かだいおうち」をフリーズしたのは2000年3月、もう一昔以上前のことです。しかし、その後も皆様方に愛読され、アクセス数は100万を突破しています。「かだいおうち」は元々学生の自主的な講座ニュースが出発点ですので、内容はわかりやすく、学部生向けでした。しかし、彼らも卒業して今や中堅として社会で活躍しています。そこで、ご要望に応じて、advanced courseを作ることにしました。Further readingsとして、なるべく参考文献も付けました。やはり雑学(trivia)を順不同に並べてあります。鹿児島に関わることを中心にしているのは「かだいおうち」と同じ方針です。鹿児島のお国柄(風土)を地学の切り口で見てみようというわけです。いわば「かごしま地学おもしろ物語」です。ジオツアーや地学散歩あるいは暇つぶしにお役に立てば幸いです。
 なお、「かだいおうち」を始めた1995年は、研究機関同士の専用回線が鹿児島に到達した年、それに比べて今ではネット環境が激変しました。往時は、ブラウザもNetscapeとMosaicがある程度で、日本語のような2バイト文字は自動折り返し出来ませんでした。Javaもまだver.1の時代でした。上の噴煙も、gifアニメがない時代でしたから、画像を動かすためには、Javaで長いプログラムを組む必要があったのです。地図情報も囲い込みの時代で、今のように積極的にネット公開する時代とは隔世の感があります。電子国土に始まり、地図情報公開の流れを先導した国土地理院に敬意を表します。そこで、今回はjavascriptをフル活用して、Google Map(現在ではフリー使用出来なくなったので使っていません)や地理院地図、さらには産総研シームレス地質図や防災科研地すべり地形分布図などをふんだんに使用したサイトを構築してみました。

2015.11.01  鹿児島大学名誉教授 岩松 暉

 「かだいおうち」とは、鹿大応用地質学講座の略称・愛称です。学生達は岩石学鉱物学講座を岩鉱講座、地質学古生物学講座を層序講座、応用地質学講座を応地講座、地球物理学講座を地物講座と呼んでいました。

<謝辞>
 現役時代には理学部サーバに置いてありましたが、退官後は理学部数理情報科学科のサーバ(eniac.sci.kagoshima-u.ac.jp)に置かせていただいております。このご好意がなければ公開が実現しませんでした。篤く感謝の意を表します。なお、eniac時代のサイトは、国立国会図書館のWARP(インターネット資料収集保存事業)にアーカイブされています。国立国会図書関西館電子図書館課ネットワーク情報第一係には大変お世話になりました。篤く感謝します。なお、当時はGoogle Mapを使用していましたので、このアーカイブでは動きません。

 2019年4月、古巣の理学部サーバ(www.sci.kagoshima-u.ac.jp)に戻りました。理学部広報委員会のご配慮に感謝します。同時に、15年の長きにわたりお預かりいただいた数理情報科学科には、改めて深謝します。
 こちらの理学部サイトも2020年9月下旬より国立国会図書館のWARP(インターネット資料収集保存事業)にアーカイブされ公開されます(四半期ごとに収集)。再度、国立国会図書館には篤く謝意を表します。WARPトップページ検索欄に「https://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/oyo/advanced/index.html」とURLを入力してください。「かだいおうち Advanced Course」ですと、eniac時代のものまで検索されてしまいます。

下記の通り、公開されました。
 背景地図の地理院地図はじめ各種地形図については国土地理院、シームレス地質図や地球化学図等については国立研究開発法人産業技術総合研究所、地すべり地形分布図・J-SHIS・J-THIS等の使用については国立研究開発法人防災科学技術研究所のご配慮を戴きました。また、海域については、日本海洋データセンターおよびスクリプス海洋研究所のDEMを使わせていただきました。篤く感謝の意を表します。
 その後、農研機構の土壌図も環境省生物多様性センターの植生図もCC BY(Creative Commons Attribution license)で公開されましたので使わせていただきました。また、赤色立体地図はアジア航測株式会社の使用許可をいただきました。記して謝意を表します。

<お願い>
 正確を期したつもりですが、誤りや簡略化に伴う舌足らずの点などあるかと思います。ご教示いただけましたら幸いです(連絡先:k4186169@kadai.jp)。

<地図の使用法>

<図について>
 なるべくオリジナルの図および学術誌に掲載された図を使用しましたが、一部にウェブサイトからの引用もあります。出典はその都度明示し、引用文献は末尾に付けました。原著者に感謝します。
 図の上にマウスを持っていったときにマウスカーソルがに変わるときには、クリックすると拡大できます。左上隅にが表示されたら、それをクリックするとさらに拡大します。そのとき、左上隅のをクリックすると元に戻ります。拡大図を消すためには右上隅のをクリックします。

<写真について>
 写真はなるべく岩松自身が撮影したものを使用しました。それ以外のものにはキャプションに出典を載せました。出典の撮影者に謝意を表します。

<地質年代について>

地質時代(鹿児島関連のみ抜粋)
 地質時代は一般になじみが薄いので、なるべく絶対年代にしましたが、詳細は日本地質学会国際年代層序表をご覧ください。この表で、「界/代」「系/紀」「統/世」などと記してありますが、たとえば白亜紀は地質時代を示し、白亜系は白亜紀の時代の地層を示します。つまり、/の前が地層で後が時代です。なお、International Chronostratigraphic Chart v.2019はここをご覧ください。
 絶対年代についても、詳しく言うと天文年代や放射性同位体年代あるいは古地磁気年代など、いろいろありますが、このウェブサイトではそこは不問に付すことにします。単位は次のとおりです。 <学術用語について>
 なるべく平易に書いたつもりですが、Advanced Courseと銘打っていますので、いわゆる専門語を説明抜きで使っている場合があります。一般の方は、その用語をマウスで選択し右クリックすれば、ネットで検索ができます。地質が専門の方は参考文献をお読みください。

<リンクについて>
 リンクはフリーです。できるだけトップページ(https://www.sci.kagoshima-u.ac.jp/oyo/advanced/)に張ってください。必要な場合は下記バナーをどうぞ。
 


初出日:2015/11/01
更新日:2020/12/04