ハブの分布と琉球列島の地史
ハブ
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ハブ(沖縄県ホームページより引用) |
タイワンハブ>ハブ(ホンハブ)>サキシマハブ>ヒメハブ>トカラハブ
の順になります。
ハブ毒は、マムシ同様出血毒で、細胞を破壊して強い疼痛を与えます。毒素そのものの強さはマムシよりも弱いのですが、注入量が多いため、深刻な症状になります。症状としては、痛み、患部の壊死、腫れ、嘔吐、腹痛、下痢、血圧低下、意識障害などが現れます。場合によっては死に到ることもあります。なるべく早く医療機関に行き、血清を打ってもらうことが肝心です。
ハブ類の分布
マーカーをクリックすると、島の名前と棲息するハブの名前がポップアップします。 |
琉球列島の地史
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更新世初期における琉球列島の古地理(東北大HPより) |
- 第1陸繋期(1.8~1.5Ma)…台湾北部から奄美に達する半島状を呈していたが、トカラギャップは既に形成されていた。ハブ類もこの時期に渡ってきたらしい。その後は琉球石灰岩が堆積する浅海(琉球サンゴ海)になった。
- 第2陸繋期(0.2Ma)…琉球サンゴ海が隆起した。いわゆるウルマ変動である。
- 第3陸繋期(25~15Ka)…ウルム氷期最盛期に当たる。
文献
- 安間繁樹(1982), 琉球列島 : 生物にみる成立の謎. 東海大出版会, 208pp.
- 星野通平(1992), 毒蛇の来た道―大規模海水準変動説. 東海大出版会, 150pp.
- 河名俊男(1988), 琉球列島の地形. 新星図書出版, 127pp.
- 木村政昭(1996), 琉球弧の第四紀古地理. 地学雑誌, Vol.105, No.3, p.259-285.
- 木村政昭(1996), 琉球弧の古地理. 月刊地球, Vo.18, No.8, p.488-494.
- 木崎甲子郎編(1980), 琉球の自然史. 築地書館, pp.
- 木崎甲子郎・大城逸郎(1977), 琉球列島の古地理. 海洋科学,Vol.9, No., p.542-549.
- 松本 剛・木村政昭・仲村明子・青木美澄(1996), 琉球弧のトカラギャプおよびケラマギャップにおける精密地形形態. 地学雑誌, Vol.105, No.3, p.286-296.
- 目崎茂和(1984), 琉球の風水土. 沖縄あき書房, pp.
- 中村俊夫・大塚裕之・太田友子(1996), 東シナ海の大陸棚および琉球弧の海底から採取された哺乳類化石の加速器質量分析法による14C年代測定. 地学雑誌, Vol.105, No.3, p.306-316.
- 太田英利(2002), 琉球列島の爬虫・両生類の起源と古地理. 哺乳類科学, Vol.42, No.1, p.90-91.
- Ota, H. (1998), Geographic patterns of endemism and speciations and reptiles of the Ryukyu Archipelago, Japan, with special reference to their paleogeographic implications. Res. Popul. Ecol. Vol.40, No.2, p.189-204.
- 大塚裕之(2002), 琉球列島の陸棲脊椎動物相の起源―古生物学の視点から―. 哺乳類科学, Vol.42, No.1, p.85琉球列島の陸棲脊椎動物相の起源―古生物学の視点から―. 哺乳類科学, Vol.42, No.1, p.85-87.
- Otsuka, H. & Takahashi, A.(2000), Pleistocene Vertebrate Faunas in the Ryukyu Islands: Their Migration and Extinction. Tropics, Vol.10, No.1, p.25-40.
- 新城竜一(2016), 琉球弧の地質とその成り立ち. ペドロジスト, Vol.60, No.1, p.47-54.
- 氏家 宏編(1990), 沖縄の自然―地形と地質. ひるぎ社, pp.
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参考サイト:
- ハブの分布(沖縄県)
- ハブのいる島 いない島(東京沖洲会)
- 琉球列島のサンゴ礁(東北大学大学院理学研究科地学専攻地圏進化学講座炭酸塩堆積学・地球化学グループ)

初出日:2018/06/15
更新日:2019/05/23