三国名勝図会

 『三國名勝圖繪』は、薩摩藩第10代藩主島津斉興が、橋口兼古、五代秀堯(五代友厚の父)、橋口兼柄らに薩摩・大隅・日向の地誌編纂を命じ、天保14年(1843年)にまとめられたものです。全60巻からなり、挿絵も豊富です。大部分は神社仏閣・庭園ですが、自然景観を描いたものもあります。そのうち、鹿児島県内で、かつ、地形地質に関係するものを拾ってみましょう。

名勝

挿絵と原文が別ウインドウでポップアップします。

鹿児島市

出水市
長島町
阿久根市
薩摩川内市
さつま町
いちき串木野市
日置市
指宿市
南九州市
枕崎市
南さつま市
霧島市
曽於市
姶良市
湧水町
伊佐市
垂水市
錦江町
南大隅町
鹿屋市
肝付町
屋久島町
西之表市
志布志市

 並べる順序は原則として『三国名勝図会』の通りですが、市町村合併のため、若干乱れています。

<注> 場所については推定です。誤っているところがあるかも知れません。ご教示いただければ幸いです。
(連絡先:k4186169@kadai.jp)
凡 例

 山・岩・島・温泉ほか

 川・滝・浜・港ほか


 地図の丸印をクリックすると挿絵の縮小版がポップアップします。それをクリックすると、三国名勝図会の該当箇所本文と簡単な地形地質解説が出ます。図会本文の漢字は、誤植まで含めて原文のままとし、JIS第3水準漢字にない場合には新漢字を使用しています。

 なお、地質図は産総研のシームレス地質図ver.2です。凡例→ここ
 地質図をクリックすると、その地点の地質解説がポップアップします。
文献:
  1. 五代秀尭・橋口兼柄 共編(1843) (山本盛秀, 1905), 三国名勝図会
  2. 麑藩名勝考(人間文化研究機構 国文学研究資料館)
  3. 白尾國柱・鹿児島県維新史料編さん所編(1982), 麑藩名勝考. 鹿児島県史料, 202pp.
  4. 橋口兼古ら編(1815)徳留鑑一(), 薩藩勝景百図
  5. 本田親孚・木場武則(1999), 薩藩名勝志. 川内 : 木場武則
  6. 桐野利彦(1991), 鹿児島県史料集 第31集 本藩地理拾遺集上 薩摩国
  7. 宮下満郎(1992), 鹿児島県史料集 第32集 本藩地理拾遺集下 大隅国 諸縣国

参考サイト:


初出日:2016/06/09
更新日:2020/11/25