湖成層
鮮新世から更新世にかけて、新第三紀火山岩類の裾野を埋めるように湖成層が堆積します。湖の時代です。先ず鮮新世頃さつま町永野に永野層が、薩摩川内市八重山周辺の山間盆地に郡山層が堆積しました。植物化石などを多産します。中期更新世になると鹿児島湾奥部地域、すなわち鹿児島地溝内に、国分層群が堆積します。加治木層・蒲生層など地域によって時代によってさまざまな名前が付けられていますが、浅海~湖成の堆積物で火砕流なども夾み、複雑です。鹿児島地溝ができはじめ、そこに海が侵入するとともに、火山活動も活発化し始めたのでしょう。なお、地質図の色は見やすいように変更しました。
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郡山層石切場(薩摩川内市藤本) | 国分層群露頭(姶良市) |
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初出日:2016/09/17
更新日:2018/11/04