鹿児島県の石

 
石で表示した地質図(国立科学博物館)石で表示した日本列島の地体構造(産総研) 
 鹿児島県本土の6割はシラスで覆われていますが、基盤はさまざまな岩石・地層で構成されています。右は、国立科学博物館および産総研地質調査総合センターの展示で、その場所を代表する石で表示した地質図です。
 日本地質学会では、「私たちが生活する大地の歴史と成り立ちを知り、郷土の地質を愛する心を再認識するために」、「県の石」認定を企画しました。2014年9月、鹿児島大学で学会が開かれたのを機に、鹿児島県の石が他県に先行して下記の通り選ばれました。
鹿児島県の石
シラス(主に入戸火砕流堆積物)
鹿児島県の鉱物
菱刈金山の金鉱石(自然金)
鹿児島県の化石
甑島・獅子島の白亜紀動物化石群
姶良カルデラ噴火で発生した大規模な火砕流や降下物による堆積物で,鹿児島県全体を広く覆っています.一般には“シラス”とも呼ばれ,地形や農産物そして災害など鹿児島県の社会生活に深く関係する堆積物です.
菱刈鉱山の金鉱石は品位が世界最高水準であり,また菱刈鉱山から産出された累計産金量も国内歴代一位となっています.菱刈鉱山は名実ともに日本を代表する金山であり,その金鉱石は全国の博物館に展示され,また教科書にも掲載されています.
首長竜をはじめアンモナイトやサンカクガイなど白亜紀の海生動物の化石がたくさん産します.特に首長竜の化石は体の多くの部位が見つかっており,全国的にも重要な標本です.

参考サイト:



更新日:2016/08/16
更新日:2017/07/13