奄美クレーター
![]() | |
奄美大島の赤尾木湾はきれいな円形をしています。しかし、地質は白亜紀付加体で、カルデラやマールではありません。どうしてこのような形になったのでしょうか。まだ決定打はないようですが、以下のような学説があります。
<注> 右の産総研シームレス地質図にはブーゲー異常図(仮定密度:2.30g/cm3)も重ねてあります。右上の両矢印で広域を見てください。地質図はクリックすると、その地点の地質解説がポップアップします。
|
日本と世界の衝突クレーター
御池山クレーター 長野県飯田市しらびそ高原にある直径約900mの衝突クレーターです。石英の単結晶内に幅1~3μの非晶質層が形成されたPlanar Deformation Features(PDFs)が認められること、重力の負異常が認められることなどから衝突クレーターと認定されました。 |
Vredefort Crater 南アフリカにある世界最大の衝突クレーターです。直径300km(赤色)と言われていますが浸食され、中心部に約70kmのVredefort Dome(青色)が残っています。 |
Barringer Crater 約5万年前に直径約20-30mの隕鉄が衝突して形成されたクレーターと言われています。アメリカのアリゾナにあります。 |
New Quebec Crater(Pingualuit Crater) 約140万年前 (更新世) に直径100-300mのコンドライト質隕石が衝突して形成されたと推定されています。カナダのケベック州にあり、現在では水深267mの大変透明度の高い湖になっています。 |
- Grieve, R. H. A., et al. (1991), Impact melt rocks from New Quebec Crater, Quebec, Canada. Meteoritics, 26, 31-39.
- Kring, D. A. (2007), Guidebook to the Geology of Barringer Meteorite Crater, Arizona (a.k.a. Meteor Crater). Lunar and Planetary Institute, LPI Contribution No. 1355.
- 坂本正夫・志知龍一(2010),御池山隕石クレーターに検出された負の重力異常. 日本惑星科学会誌, Vol.19, No.4, p.316-323.
- Google Mapで見る天文名所めぐり「クレーター編」(姫路市宿泊型児童館『星の子館』)
- Visit Deep Impact - The Vredefort Dome(Hartebeesthoek Radio Astronomy Observatory)

初出日:2015/01/27
更新日:2020/11/26