配属希望者へ

北村研に配属されたら,各自に合ったテーマを探しましょう。

フィールド,室内実験をベースに幅広い地質学を扱います。

北村の専門は沈み込み帯のダイナミクス,付加体地質学です。地震がどのようにして起こるのか。日本列島(付加体)がどのように形成され,成長するのか。断層面で何が起こっているのか。海底地すべりの痕跡を見つける。などといったテーマに地質学的視点で取り組みます。ナノスケールから地球スケールまで,現在の現象から過去の現象まで,幅広く扱います。

もう一つのテーマは,「法地質学」です。事件の犯人の靴跡から居場所を突き止める。法科学・鑑識科学と呼ばれる分野で,現代版シャーロック・ホームズとも言える学問です。

フィールドワークは九州・南西諸島・四国や調査航海を中心にしています。

調査船に乗ってみたいという希望がある場合には相談しましょう。「ちきゅう」に乗るという目標をたてるのもよいでしょう。

鹿大でできない測定・分析をする場合は,全国の協力研究者の所にお世話になります。東京大学(大気海洋研究所,地震研究所,地球惑星科学専攻),海洋研究開発機構(JAMSTEC),北海道大学,京都大学,高知大学,科学警察研究所などと緊密に連携しています。他大学の雰囲気を味わうのも楽しいものです。

海外に羽ばたきたいという希望をお持ちなら全力でサポートします。

どこの研究室に所属するとしても英語だけは頑張ってください。就職するにしても進学するにしても必ず役に立ちます。

卒論で養われる最も重要な能力はプレゼンテーション力です。他人に理解してもらう,説得するには技術があります。書類やスライドのデザインは極めて重要です。たった一つのデータを美しくプレゼンする方が,1000のデータを雑然と回りくどく要領を得ない説明をするよりも遥かに価値があります。就職活動の面接にも,どんな仕事をする時にも必要なスキルです。極論するならば,発表内容以上に大切なのです。美しく,わかりやすいプレゼンテーションであることが,あらゆる種類の審査に通るための条件なのです。

当研究室で,プレゼンテーション力と英語力を磨くお手伝いをしたいと思います。

進路相談・研究室選び・人生相談があれば気軽に研究室を訪ねてください

卒論テーマ例

1.岩石を使用した実験
器用で丁寧な人 院進学希望者に最適
適性:器用,丁寧, インドア派,メカ好き,機械いじり好き,京都満喫派

2.フィールドワーク中心
フィールド派!とにかく海岸を歩いて記載
適性:フィールド,アウトドア系,調査時々甲羅干し

3.フィールド・室内バランス型
フィールドを適度に楽しみたいあなたに

適性:フィールド&室内測定

4.法地質学
君もシャーロックホームズ!なんですが,意外と地味な土壌の分析などが主です
適性>発想力(推理力は不要)

5.地質スキルを身につける
職人気質
適性:地質系で就職希望

扱う対象は,九州や四国の付加体,南海トラフの現世付加体,断層,火山など多様です。