金属磁性研究の進展と物質科学への応用
 金属における遍歴電子磁性は、運動エネルギーおよび電子相関のeVオーダーにおよぶ兼ね合いが織り成す様々な問題を扱ってきました。特に最近では、精密な理論の発展と電子状態計算の精度向上にともない、磁気素励起や結晶磁気異方性など、全体のエネルギースケールに対して、μeVのような比較的高い精度を要求する範囲までが、議論の対象となってきています。
 一方、ナノテクとの融合による原子・スピン単位での新しい舞台の登場や、我々の生活に影響する巨視的な物性変化の追求など、金属磁性の利用も新しいステージを迎えています。
 本研究会は、金属磁性が有する、エネルギーや空間などマルチスケール性に対する描像を打ち立てるために、分野の垣根を越えたトピックス提供を行い、これまでの蓄積と新たな展開に対する共通理解を果たす事を目的として、開催することにしました。
研究会のお知らせ
・日時:2011年11月26日(土曜日)午後12時55分〜
・場所:埼玉大学総合研究棟シアター教室(リンク:埼玉大学交通・キャンパスマップ
・参加費:無料
・世話人:神島謙二(埼玉大学)、藤田麻哉(東北大学)、岡田宏成(東北学院大学)、
     小山佳一(鹿児島大学)
・参加申し込み:電子メールにて、タイトルに「金属磁性研究会参加希望」とし、
        お名前、所属先、連絡先、懇親会参加可否をご記入の上、
        鹿児島大学小山(koyama@sci.kagoshima-u.ac.jp)までお送りください。
        ただし、懇親会参加可否については会場の都合上、
        11月19日まで承ります。
 
 
・プログラム:(tentative program)
    12:55     世話人挨拶
 13:00 - 13:30  水口将輝 先生 (東北大金研)
       「L10型FeNi規則合金薄膜の作製と垂直磁気異方性」 (講演25分、質疑5分)
 13:30 - 14:00 白井正文 先生(東北大通研)
           「垂直磁気規則合金の磁気異方性と電気伝導の第一原理計算」(講演25分、質疑5分)
    14:00 - 14:10  休憩
   14:10 - 14:40  和田裕文 先生(九大理)
   「巨大磁気熱量効果を示すMn化合物の磁気転移と冷凍能力」(講演25分、質疑5分)
   14:40 - 15:10  徳永将史 先生(東大物性研)
                     「パルス強磁場下における金属磁性体の顕微鏡観察と磁気熱量効果測定」
                                                                                                               (講演25分、質疑5分)
   15:10 - 15:40 高橋慶紀 先生(兵庫県立大物理)
                          「遍歴磁性とスピンのゆらぎ ー 理論の発展と実験」(講演25分、質疑5分)
   15:40 - 15:50  休憩
(特別講演)
   15:50 - 16:50  鹿又 武 先生 (東北学院大工)
                           ”鉄鏃遷移金属化合物・合金の磁性研究” 一筋の道(講演50分、質疑10分)
   16:50 - 17:00  総合討論および閉会の挨拶  
                          
 
・懇親会:四季のそば膳「えの本」 (埼玉大学近く)
   研究会終了後懇親会(2時間程度)を企画しています。ぜひご参加ください。
   会費:5,000円程度を予定しています。
   懇親会参加について11月19日(土曜日)までに、
   下記問合せ先までご連絡頂ければ幸いです。
 
 
問い合わせ先
鹿児島大学理学部物理科学科 小山佳一
電話:099-285-8070
 
 
終了しました。