小山研の実験装置
小型トリアーク炉
2010年8月6日、小型トリアーク炉が完成しました。4年生たちが5月から製作をしてきた装置です。この装置の完成により、1〜2グラム程度の金属合金が短時間に合成でき、試料合成の効率が上がると期待しています。
磁場中熱分析装置
東北大で小山が開発した1号装置を、4年生が鹿児島大で2010年7月に再起動させました。東北大からの移送中に破損し、その修理に少々苦労しましたが、ビスマスを用いたゼロ磁場テストもクリアしました。9月には8テスラヘリウムフリー超伝導磁石が導入されます。10月以降、磁場による磁気相転移や融点の変化を調べることが可能になり、このような実験は世界的に見ても数カ所に限られています。その中の一つが鹿児島大学小山研究室です。
30-180GHz帯のベクトルネットワークアナライザーで日本に数台しかないものの1台。フランス製で東北大学から移設しました。2011年3月にはフランスからゴイ博士が来て、調整を行いました。本研究室では主にESR実験を行う予定です。
ベクトルネットワークアナライザー
地磁気の14万倍の磁気を発生させます。磁場中電気抵抗測定や磁気測定、ESR測定に利用します。
7T超伝導マグネット
磁気相転移温度を評価する装置です。4年生の卒業研究で製作しました。その後、学部1年生がサイエンスクラブで製作して、自分の試料の評価をしていました。
透磁率測定装置
物質の電気的特性を評価する装置です。7T超伝導マグネットや8Tヘリウムフリー超伝導マグネットと組み合わせて磁気抵抗効果も測定できます。4年生の卒業研究で製作しました。
電気抵抗・磁気抵抗測定装置
物質の相転移に関わる熱量を測定する装置です。
示差走査熱量計
物質の熱処理に使っています。2011年9月現在、3台の炉をフルに運転して試料を製作しています。
電気炉