第一弾:杉山香里:日本鉄鋼協会会誌「ふぇらむ:鉄と鋼」vol.15. No.3 (2010年)2ページ
人類がHgで超伝導を発見して約100年ねんになる。今やNbTiやNb3Sn超伝導線は超伝導磁石やそれを使ったMRI装置など、超伝導はわたしたちの身近な科学技術となった。 そして、高温超伝導体が発見されて20年を超え、今、その超伝導線が伝送応用の実現に一歩一歩近づいているようだ。そこで、注目されているBi系高温超伝導体は日本人が発見したもの。 また、Nb3Sn線材で利用されるブロンズ法も日本で開発されたもとのこと。最近のMgB2や鉄系超伝導も日本人が発見、開発してきた。これらは日本の物性物理学や材料科学の歴史と伝統、そしてそのレベルの高さによるものだろう。ただ、大規模伝送試験では外国に遅れをとっている(政府の対応の遅れではないかと感じる)。これからの巻き返しに期待したい。
読み物として面白いから、興味あれば読んでみて。研究室にあります。