野外実習

1998年植物野外実習

吹上砂丘地域の植生調査


出発〜吹上浜にて調査準備・説明

吹上浜にて打ち上げ種子の調査

砂丘の調査 その(1):方形区用のラインを張る
砂丘の調査 その(2):方形区調査
砂丘の調査 その(3):方形区調査
砂丘の調査 その(4):方形区調査
砂丘の調査 その(5):方形区調査

昼食・移動

照葉樹林の調査 その(1)
照葉樹林の調査 その(2)
照葉樹林の調査 その(3)

調査終了


注)写真の焼き増し希望の人は、欲しい写真の載っているページのタイトルと、何番目の写真かを明記して申し込んで下さい。ネガフィルムですので1枚30円ほどです。


吹上浜植生調査実習   

日時:1998年4月21日(火)
   9:00〜16:00

鹿児島大学車庫前に集合
大学の大型バスで吹上浜に出かける

6班に分かれて各班で作業に当たる。

引率教官:鈴木・宮本・冨山
実習助手:脇山・木村・田中・永野・宇都・熊川


980421 by 鈴木英治

<その1>漂着種子

吹上浜の海岸には山から川によって海に流れ出た樹木の種子や枝葉,または遠い南の国から流れ着いたと考えられる様々な種子が流れ着いています。 

貝殻やゴミなどに混じったそれらの種子を探してみましょう。 

その他、貝などの生物も探してみよう。


980421 by 鈴木英治

<その2> 浜辺の植物

用具 : 30m巻き尺もしくは50m巻き尺  
     1mのパイプ3本
     スチールメジャー


方法 : 

調査区の設置  
一辺が1mの正方形をラインにそって5mおきに5つ作る

1. 基点から内陸に向かって巻き尺をのばす 
2. 基植生が始まる所から植生調査を開始する
3. 1mのパイプを置いて1m^2の枠を作りそれをPlot1と呼ぶことにする。 

その後5mごとに
Plot2、Plot3と作りPlot5まで植生調査を行う

植生調査

1. 調査区内に出現した種を書き出す

2. 出現した種が調査区内を上から見たときどのくらい地表を覆っているでしょうか? 
地表面を100%としたとき,その植物の枝や葉が覆っていいる割合を記録する

*植物は重なって生えていることもあるので合計は必ずしも100%になるとは限らない!! 
*1個体しか出てこなかったものは「+」と書く

3. それぞれの種に置いて最も高い個体の地面からの高さを測る  
  あくまでも,地面からの高さであり,その植物の長さではない
  生きている部分の最も高いところを測定する

4. 次の調査区へ移る


980420 by 鈴木英治

<その3> 林の植物


用具 : 

30m巻き尺または50m巻き尺  
杭 4本
スチールメジャー(直径測定用) 
ノギス 
樹高棒


方法 :

調査区の設置 一辺が5mの正方形を作る

1. 基点を決め,巻き尺で5mの直線を作る
2. コンパスで「1」の直線と直角に交わるように方向を決め5mの直線を引く
3. 4つの角を決めたらスズランテープで4点を結ぶ
植生調査 調査区内の植物の種と大きさを記録する

調査対象:高さ130cm以上の木

1. 木の種類をしらべる 

2. 木の直径を測る (ノギスもしくはスチールメジャー)
普通,生態学では胸高直径と言って胸の高さの樹木の直径をその木の直径として使います。 
胸の高さは人によって違いますが、地上から130cmの所を測定します。

3. 木の高さを測る (樹高棒を木の先端に届くまでのばして測定) 
高さ130cmよりも低い木や草

1. 調査区の四隅に1mのパイプを使って一辺が1mの小さな調査区を作る
2. 調査区の中に出てきた小さい木や草の名前を記録する


吹上浜の植物 
用語解説

鋸歯・・葉の縁のギザギザ。    
互生・・葉が交互に付いている。
対生・・葉が一節に2枚付く。    
擬対生・・一見、対生に見えるが少しずれている。
輪生・・葉が一節に2枚以上付く。  
葉柄・・枝に付着する細い枝のような部分。
単葉・・葉身が1つしかない葉。   
複葉・・葉身が複数ある葉を複葉。
小葉・・複葉の葉身一つずつ。    
中軸・・複葉の小葉をつけている軸。
三主脈・・太い葉脈が3本ある
羽状脈・・鳥の羽のように主脈から側脈が出ている


複葉と単葉の見分け方 
  枝のようなものに、芽がついていれば単葉の集合
  葉のようなものが、立体的に配列していれば単葉
複葉は、元々はい1枚の葉が切れ込んでできたものなので全体として1枚の平面をなす。ただし、単葉でも平面的に配列している種類がある。複葉ならば、1枚の複葉につく小葉数はおよそ一定。

*******  検索表   ********************
1、草本
  単子葉
    地上茎があり、葉には毛が生えている・・ケカモノハシ
    地上茎がない
       葉の縁がギザギザしている・・コウボウムギ
        葉の縁がギザギザしていない
葉が大きい(茎はない)・・チガヤ
       葉が小さい(茎はない)・・ オニシバ
  双子葉
    単葉
      対生
       鋸歯がある 
   葉の表面はザラザラしてネコの舌のようである・・ネコノシタ
        鋸歯がない
          植物全体が灰色かかった黄色をしている・・オランダミミナグサ
      互生
        鋸歯なし・・ハマニガナ
        鋸歯あり・・コマツヨイ      
    複葉
       小葉に柄がある
         互生である
          鋸歯がある・・ハマボウフウ
       小葉に柄がない・・カラスノエンドウ          



1,ツル
  トゲがあるツル        テリハノイバラ
  対生の葉           スイカズラ
  対生の葉、ちぎると臭い匂い  へクソカズラ
  互生の葉(木本)       ツルウメモドキ


1,木本(ただし半ツル性のものを含む)
  
a,葉は「針葉」・・クロマツ

a,「複葉」
  b,配列は「対生」・・ゴンズイ
  b,配列は「互生」
    c,「鋸歯」がない・・ハゼ
    c,「鋸歯」があり
      d,トゲがあるツル・・テリハノイバラ
      d,トゲがなく、葉軸に翼がある・・ヌルデ

a,「単葉」
  b,「対生」
     c,「鋸歯」がない
      d,砂地に生える・・ハマゴウ
      d,林内に生える
        e,三主脈で、芳香がある・・ヤブニッケイ(擬対生)
        e,三主脈ではない
f,葉の大きさが5cm以下・・ネズミモチ
 f,葉の大きさが5cm以上・・ギョクシンカ
    c,「鋸歯」がある
  d,葉の形は様々で、もむと臭い・・ハマクサギ 
  d,葉は楕円形で細脈は不明瞭・・アオキ
  d,葉は円形で細脈は明瞭・・ハクサンボク
  b,「互生」
     c,「鋸歯」がある
      d,細脈は不明瞭
e,若枝の断面は角張る
  f,葉をもむとコーヒーの香り・・クロキ
  f,そんなことはない・・ナナミノキ
e,若枝の断面はまるい
f,鋸歯の間に腺体があり、樹高70cm以下・・マンリョウ
         f,葉先は細くなり、かすかにくぼむ・・ヒサカキ
f,葉先はまるく、かすかにくぼむ・・ハマヒサカキ

      d,細脈は明瞭
        e,葉は薄く紙質・・エゴノキ
e,葉は革質
f,古葉は紅葉、葉裏の側脈の基部にミズカキ状のものあり
g,葉柄は長く、小判型の葉身・・コバンモチ
g,葉裏短く細いへら状の葉身・・ホルトノキ
f,葉は全て緑色
g,葉先は尖り、葉上半にのみ鋸歯、葉の裏は白(葉長約10cm)
・・アラカシ
g,葉先は丸い(葉長約10cm)・・シャリンバイ
g,葉裏の中肋を指でなすると突起 (葉長3-4cm)・シャシャンボ

c,「鋸歯」がない
d,葉は3つ、または5つに裂けることがある
       e,常緑樹で葉は革質く、3本の太い脈が目立つ・・カクレミノ
      e,落葉樹で葉はやや薄く、葉柄は赤みの強い褐色・・アカメガシワ
       
  d,葉は裂けない
e,葉脈は三主脈
  f,葉裏は緑で、もむと樟脳の香り・・クスノキ
  f,葉裏は灰白色で、葉は枝先に輪生状に付く・・シロダモ
e,葉脈は羽状脈
  f,葉裏は緑、もしくは黄緑色
g,葉は細長く(約20cm)、枝の上部に輪生状に集まる
・・バリバリノキ
g,葉のへりは裏側にそり、細脈がとっても明瞭(葉身長約10cm)
・・トベラ
g,葉の基部はハート型で、切ると白い汁がでる・・イヌビワ
g,枝に長いトゲがある・・カカツガユ
  f,葉裏は緑に他の色がまじる
    g,葉裏は白っぽい
  h,若枝は緑色・・タブノキ
  h,若枝は茶色(幹は鹿の子模様)・・カゴノキ(鹿子の木)
    g,葉裏は金色をおびる・・マテバシイ
g,葉裏は銀色の星状毛に覆われる・・ナツグミ
g,葉裏は赤茶色の星状毛に覆われる・・ナワシログミ


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