野外実習・臨海実習

1998年年度与論島野外・臨海実習

植物の自由テーマ研究一覧


クワズイモ

浅井淳也

クワズイモに関する話:

クワズイモの話は「石芋」といって弘法大師の話の筋になっている。1.弘法大師が宿を断られたためにその家の芋を石にかえた。2.弘法大師が寄った家の老婆の煮ていた芋を乞うたが、老婆は「これは石芋といって人は食べられない」と言い本当にそうなった。と大きく2つのパターンに分けられる。芋は有毒だが、健胃剤に用いることもある。この手も水によくさらせば、食用になる。

考察:

クワズイモはサトイモと違い葉に光沢がある。実は赤く棒のような器官の先端にある。茎は長い葉柄の下にあり、短い根はサトイモと似ている。自分で試した結果、根はそれほど硬くない。しかし、根の汁がついたままほおっておくとかゆくなる。上記の民話は、サトイモが食べられたので、それとよく似ているクワズイモも食べてみたが食べられなかったのを弘法大師のせいにしたのではないかと思われる。水によくさらせば、食べられるそうなので、一度たべてみたい。


キク科植物について

宇都久美子

考察:

キク科は多数の小花からなる頭状花を咲かせる。そのうちの舌状花には、稔性のあるものと不稔性のものがある。すべての筒状花に、稔性のがあることや、舌状花の中にも稔性のあるものがあることから、もともとは、すべての舌状花に稔性があったことが推測できる。おそらく、以前は、この舌状花、筒状花そいう区別すらなく、一個一個の小花がそれぞれ別々に存在していたに違いない。それぞれの小花が集合し、頭状花という集団を傾性するにつれ、分化が思ったと思われる。集合花を形成する最も大きなメリットとして、花が大きく目立つようになる。ひいては、昆虫を引きつけ、虫媒の確率を上げ、他家受粉を確実にするということがあげられる。そのために、舌状花はただ「目立つこと」に徹し、筒状花は、受粉がしやすいように形態を進化させている。その結果、舌状花は、結実する能力を失った、あるいは失いつつあるのだと考えられる。また、種子の形にも、様々な工夫があった。ツワブキの種子はちょうどタンポポの種子と同じような形をしていて、風による散布で、より遠くまで種子を運ばせ、種の繁栄を計っている(×)。センダングサや、コシロノセンダングサには、トゲが数本ある 。そのトゲには、微小な逆向きのかぎが多数あって、人や衣服や、猫などの体毛にくっつき、その移動に便乗して、遠くまで運んでもらおうというつもりらしい。


与論島で採集したシダ植物

石坂由紀子

目的:

与論島でシダ植物だと思われる植物を採集し、どのような種類のものがあるか調べる。

考察:

あまり多くの種類を採集できなかったため、あまり比較することができなかったが、リュウキュウイノモトソウは名前からもわかるように、沖縄などの南方にしかない種ではないかと思われる。与論島には南方にある島なので、シダ植物は比較的大きく密生していると思われる。しかし、採集にはあまり時間をかけられなかったことも、多くの種類を採集できなかった一因であると思われる


ヒルガオ科について

石場留美

目的:

与論島の植物は、実に様々である。その中で目を引いたのは、ヒルガオ科の葉の形状の違いと花の形、色の違いである。その特徴を観察すること、そして、与論で見たヒルガオ科以外のヒルガオ科の名称を少しでも知ることが今回の実習の目的である。

農家における聞き込み調査:

サツマイモを調べるために畑仕事をしている農家にサツマイモの収穫について聞いてみた。その結果、数年前までは「紫」という品種うぃ筆頭に約1112種のサツマイモを栽培していた。しかし、現在では、鹿児島におけるサツマイモの栽培量が増加したために、サトイモの栽培にどこの農家も切り替えている。現在、与論にあるサツマイモの畑は野生のものか、小さなものがとても多く見かけられた。

考察:

同じヒルガオ科としても主に海岸や砂地に生息しているグンバイヒルガオやリコベニヒルガオに対して、主に民家の近くすなわち適度に湿度がある地域に生息しているアメリカアサガオやノアサガオは葉に大きな違いがみられる。それは、葉の肉厚である。やはり、砂地などの乾燥した地域で、葉は厚い。それは、蒸散を防ぎ、保水性が高いためと考えられる。それに対して。アメリカアサガオやノアサガオなどは葉は薄く、やぶれやすい程である。それは、生息地域が水気のある土壌であることが原因であると考えられる。無理に保水を行わなくても水分は吸収できるのである。

また、茎においても特徴が見られる。砂地に生息するものは比較的太い茎が見られる。同じ砂地の生息であったとしても、グンバイヒルガオとソコベニヒルガオは茎の形状が違う。グンバイヒルガオは地をはい、つる状の茎は形成しておらず、ソコベニヒルガオは地をはっているが、つる状の茎を形成している。このことから、ソコベニヒルガオよりもグンバイヒルガオの方が吸水率が高いと考えられる。よって、ヒルガオの比較しても、グンバイヒルガオの方が葉の厚みにも関係して乾燥により強いと考えられる。

花についても形状は、どれも丸みを帯びているが、アメリカアサガオの花の中には、五角形をとっているものが存在した。確かな所は何もさからないが、五角形の花の遺伝子と円形の花の遺伝子は環境の要因によって変わってくるのではないかと考えられる。結果として、環境の大きな変化によって片方の花の生存率が上昇し、子孫を残す確率を上げようとしているのではないかと考えられる。


与論島のシダ植物の類似と相違

戸坂芳朗

目的:

シダ植物のこまかな形態の違いを学ぶため。

考察:

AとCは葉脈の形がよく似ている。また胞子嚢が入っているふくろの形も、全円と半円というところで似ている。根茎の型は葉を2−3本で密集させ、また、近くにも同じ集団をつけるという点では似ている。よって、ホウビカンジュとタマシダは同じ科に属するというのを裏付けられるだろう。

DとA、Cは根の型と葉脈が似ている。だから、DとA、Cは比較的近縁種、つまりシノブ科とオシダ科は比較的、つまり、Bのリュウキュウイノモトソウに比べれば、近いといえる。

シダの進化が、単純から複雑へと流れるのならば、イノモトソウ科→シノブ科→オシダ科の順で古いと考えられるのだが、そう単純ではないだろう。


与論島ユンヌ楽園内の池の植物

豊永佳苗

目的:

水生植物の種類、特性を知る。(さく葉標本をつくる)

考察:

ボタンウキクサについて:

葉がスポンジ状になっていたのは、葉に空気を含ませることにより、葉が沈まないようになっているからだろう。特に、水にふれるかふれないかという部分が特に厚くなっていたことも上の方(先端)は光合成のために表面積が大きくなるように広くなっており、下の方は浮くために厚くなってするという機能の分化のかめであろう。葉自体に細かい毛がびっしりはえていたのも細かい毛との間に空気をふくらませることにより、空気の層をつくり葉を沈みにくくするためであろう。表面よりも裏面の毛が多かったのも裏面の方が水に触れやすいからであろう。密集してはえていたのは他の種が入ってくるのを防ぐためであろうと考えられる。また、根同士がからみあうことにより、さらに密集しやすいと考えられる。

ネッタイスイレンについての考察:

葉の表面がつるつるしていたことにより、水がもし葉の下にのったとしても、はじいてしまうので、葉が沈むことがないと考えられる。また、茎を長くのばすことによって光合成の行いやすい開けた部分に葉をつけることができるだろう。密集している部分では、葉が水に浮かず、水面より上の方にきているものも、高さをかえることで重なりあうのを避けて、光合成しやすくしていると考えられる。

ヒロハウキギクについての考察

池の表面においては、水平方向での光をめぐる競争が激しいためか、ヒロハウキギクは垂直方向に伸張することで、光を獲得しているようである。そのため、ネッタイスイレンのその葉と葉のせまい隙間をすかい、個体数を増やしているようである。

全体での考察(ユンヌ楽園の池において):

光をめぐる競争が水平、垂直方向で盛んであった。植物の機能としては葉なと空気中に出ている部分に水によって沈んでしまわないような工夫が見受けられた。

ホタンウキクサを見ておどろいたために、水生植物について少し調べてみようと思った。あのフワフサ感ははじめてだった。水生植物の形態がとてもおもしろいと思った。光をめぐる競争も興味がわいた。葉の形態の差も様々あるようで、それぞれ調べてみるとおもしろいのだろう。


与論島、朝戸で花や実をつけた植物

早田由紀

ゲットウはオレンジがかった白い総状花序をつけていた。ツルキケマンは黄色い小さな花をいくつもつけ、総状花序をなしていた。ツユクサは青紫色の総状花序をつけていた。ナワシロイチゴは淡い紫色の花をつけていた。ニチニチソウはピンクと紫の中間くらいの色の花をつけていた。ワルナスビは、液質の果実(赤く球形)をつけていた。センダングサは、衣服などにつきやすい種子をつけ、また白い舌状花をもっていた。


アダンの観察

久保剛史

実の観察を重点的に行った。


与論島の植物とその特徴

古城祐樹

与論島で採集した植物をリストアップし、その特徴を解説した。


ショウジョウソウ・ニチニチソウについて

野間口 元

考察;

ショウジョウソウ、ニチニチソウはいずれもアメリカ大陸原産であるため、新帰化植物であるt考えられる。先にも述べたが、ショウジョウソウは月経過多、打撲、骨折の薬として用いられているので、薬用の目的で日本に入ってきたものと思われる。現在は、栽培されているものもあるが、栽培逸出し野生化したものもある。

ニチニチソウもやはり、薬用として使われていたため、日本にも薬用目的ではいってきたと思われる。ただし、現在ニチニチソウは園芸用に改良され、有効成分が少ないため、園芸用のニチニチソウが野生化したとも考えられる。

ショウジョウソウは、与論島では、海岸、海沿いの道ばたで数多くみられ、日のあまり当たらないようなところでも観察できたが、ニチニチソウは、畑沿いだったり、人家の壁ぎわであったりと、石が土壌に多くふくまれたかたい土壌のところに生えていた。日の光もよく当たるところに生えていた。ニチニチソウの根はかなり丈夫であるが、日光はそても必要な植物だと考えられる。ショウジョウソウの根はとても細く柔らかいが、日光はある程度十分両である植物であると考えられる。


与論の厘(はこ)の理(ことわり)

杉本将史

ショウジョウソウについて調べた。


与論島の植物

高瀬 明

与論島で採集した植物の標本を作成し、同定して解説をした。


アダンについて

井上 大

アダンについて調べて、種子分散について考えた。


赤碕の海岸植物について

岩松慎一郎

やはり、岩場地帯にはえているテンノウメやハマボッスなどの形態を見ると、その環境に適応していることがうかがえる。岩場ということで、日中のその表面付近の温度はかなりの高さになることが予想される。また、地中まで水分はしみこみにくいだろうし、海に近いこともあって、海からの塩分による影響もかなり大きいと思われる。これらのことを考えると、それに対応するために肉厚な葉をもち、その岩間の深くまでのばした根とともに十分にうなづける。

これに対して、砂地に生えていた植物は、これもやはり海のそばではあるのだけれど、けっして温和な環境とはいえないだろうが、それでも岩場の植物群にくらべて背の高かくなるものが多かったし、葉もそれほど肉厚ではなかったと思う。ただし、砂地でも岩場に近いところで生活していたシマアザミの葉あh、他に比べて肉厚で、あの針状の形態は乾燥に適応してということもあるのではないだろうか。また、砂地にはえていた植物群でも地上にでている部分に対して根がとても長く、地中深くまで達してしるものが多い中で、グンバイヒルガオの根だけは、比較的浅いところで止まっており、これはこの植物が他とはちがい、横方向へのびていくことと関係しているのだろう。


与論島に生えているつる植物の観察と同定

下田宜司

採取した植物は海岸付近に多く存在していたことから、これらの植物は風や塩分、乾燥に対する耐性を持っていると思われる。

ヒルガオ科、キンポウゲ科、ガガイモ科はほとんどがツル性の植物がおおいようだ。

資料から、つる植物は比較的温かい地域に生えるものが多いようだ。

つる植物は、砂地などの地面をはうようにはえるものと。林内にたれさがってはえるものがあるようだ。

砂地などで地面にはうように生えているのは、少ない水分をできるだけ多く効率よく取り込むためだろう。


サトイモ科の植物

鎌田育江

与論島でみられたサトイモ科植物について説明した。

感想:

図鑑でいろいろ調べていたら、マクシグサの変種にヒトヨシテンナンショウというのがあった。分布は熊本県、宮崎県、鹿児島県とあり、これはきっと人吉で発見されたはずだと重い、人吉出身に私は少しうれしくなった。


与論のイチジク属について調べる

中西智子

考察:

ハマイヌビワとトベラの果実では、ハマイヌビワには受粉するのにコバチという昆虫が中に入る必要があるので、空洞があいているが、トベラの場合は、あいていない。

感想:

実の観察が目的だったのに、持ち帰りの際、アルコールの量が少なかったのか持ち運び方法がまずかったのか、空気にふれてしまてサルカケミカンとハマイヌビワの実が腐敗してきたのがまずかったと思う。サルカケミカンは舌にピリピリくる味が残ったのが印象的だった。


ハイビスカスについて

野崎佳代子

目的:

与論島内でみられたさまざまなハイビスカスを分類して種を同定し、その起源を調べる。

考察:

Hibiscus属は熱帯から温帯にかけて約250種、うち日本には3種が分布する。花卉栽培では一般名をハイビスカスと呼ぶ常緑性の低木かたは小高木が代表的で、与論島内で見られたものも、(2)のフヨウ以外の5つはハイビスカスとよばれていると考えられる。

現在のハイビスカスと呼ぶ仲間には多数の園芸品種があり、その成立過程は複雑で不明な点がある。品種改良の初期にはまずハワイ原産のハイビスカス類約9種の間で雑種が作り出され、後にブッソウゲやフウリンザキブッソウゲだどかさらに交雑されて成立したものと考えられており、それらほとんどがハワイで行われた。

その後、ヒビスカス属の栽培ブームが世界中に広まり、さらに原種の交配が追加されて、現在は5000品種以上の名があげられている。これらは主にフロリダ、ハワイ、オーストラリアで作出されたが、複雑な交配によっているため、来歴はあいまいで、品種の由来や類縁関係が不詳のものがほとんどである。

交配品種をハワイアンハイビスカスと総称することがある。わが国では、交配を重ねて大輪咲きに改良したニュータイプのものを総称してハワイアンハイビスカスとグループ分けする事が多い。

ニュータイプは枝が太く、葉肉は厚いが淡緑色で、葉面はすこし波打ち、樹形は荒いかんじのものが多い。花は大輪で花色も豊富で豪華である。オールドタオプに比べて耐寒性、発根力、着花性に劣る。

与論島のものは、花の大きさや着花具合から、ほとんどがオールドタイプのものであったと考えられる。


与論島のツル植物

戸川和泉

目的:

与論島に生えている植物のうち、どんなツル植物があるかより多くのツル植物を採取して調べる。

考察:

ツル植物は様々な種が独自に変化してツル状になった植物が多いのではないかと思う。たとえば、ユリ科のサルトリイバラやキク科のオオバグルマが挙げられる。このことから、ツル植物は、形態が多様化しているのではないかと思われる。


浜辺の植物

下大田智子

目的:

同じ浜辺、同じ植物であっても砂地に根付き生息するものもあれば、石灰岩に根付き生息しているものもある。これら植物の種類にはどのようなものがあるのか、植物を採集し標本を作成する。またそれらの根はどのような形状をしていて、砂地と石灰岩地とでは根のはり方にはどのような違いがあるのかを考察してみる。

考察:

大きな木となるものが、砂地でみられなかったのは、砂地えは、大きな体をささえられないことが理由だと考えられる。砂地に背の高い植物がないのも先に述べた理由と、加えて強い風への抵抗を減らすことが理由だと考えられる。岩場のハマボッスの根が直毛根なのは、平地(比較的なだらかな傾斜)に生える砂地のハマボッスと異なり、崖に生えていることが理由として考えられる。ヒゲ根は、比較的有効水の多いところに発達するらしい。このことから、砂地は岩場に比べて有効水が多いのではないかと考えられる。


サトイモ科を見る

溝上拓郎

目的:

サトイモ科クワズイモ属クワズイモの特徴を知る。そのためにサトイモ科についてもよく知ることを目的とする。

考察:

標本からも雄花部とその上部の仮雄ずいの部分は実体顕微鏡で確認できた。基本的な構造はほとんど資料どおりだった、ただ、心のこりなのは、与論島では他にもサトイモ科のものはあったということだ。必死に探したのだが、見つけることができなかった。今度行くときはみつける。


水分欠乏条件下での植物の適応

浪岡真希

目的:

赤碕海岸の浜の岩場で生息する植物は、日が照り、岩のせいで温度が高くなり、潮風(塩分を含んだ霧状)もふき、乾燥しているという困難な場所で生きている。これた(高温、塩分、乾燥)の環境からどのように適応しているのかを調べる。

考察:

シマアザミ、テンノウメの葉は肉厚で、とても硬い。乾性形態様の葉である。ハマボッスの葉もやや肉厚だが、ハマエノコロ、マルバアカザについては、乾燥に適応しているという掲載は特にみられなかった。乾燥した岩場のようなところでも、乾生掲載をもつものばかりでなく、中生植物も存在している。乾生植物と中生植物が、水分欠乏条件下で生存を確保するための適応の方法は3つあるが、多くの乾生植物は、その3つの型の適応のすべてを発現しているので、より高い水分ストレルに耐え得ることができると予想された。


ハイビスカスについて

野中佐紀

考察:

分布としては、人為的に植えられているため、庭先、道路さきにほとんど植えられていた。赤い花が道路ぞいに多かったのは、道路をつくる時に業者がまとめて同じ種類の株を植えたためだと考えられる。

感想:

標本を花にしたため、シワになったり、カビが生えて変色したりと、標本がうまくできなかった。標本をはさむ新聞紙をかえる時、花が新聞紙にはりついたりして色がうつっているのものあった。花は別の水を通しやすい紙で包んでから新聞紙にはさめばよかったと思った。というわけで、とても見せられる様な標本ではないです。写真を写す技術も上げたいと思っています。


与論島の植物相

四ツ家昭

目的:

与論の亜熱帯性の豊富な植物相の中から、あるテーマに基づいてその植物を観察し、その形態、特徴、機能などを子細に考察する。

センダングサの仲間について花や種子の構造を観察した。


マント群落の植物

永栄大樹

目的:

林や森の端はソデ群落、またはマント群落と呼ばれる植物が生い茂る場所がある。そこで、マント群落にはどのような種の植物が存在するのかを実際に現地で確かめ採集し、持ち帰ってその特徴を調べてみる。

考察:

マント群落は林の外部に面するため比較的日光の当たる割合が多い。そのため、林の内部とは違った植物種が多く見られる。特に、木性のつる植物や低木が多かった。その理由として、やはり日光の獲得が関係している。つる植物は高い木に巻き付いて登っていくことで日光を、低木は他の植物よりも外側て出ることで日光を獲得していた。また、与論の気候は亜熱帯であるため、一風異なった特徴があるものがあった。一例として、サルトリイバラとオキナワサルトリイバラであるが、結果に書いた通り、琉球産のものはとげがなかった。一般に植物のトゲは捕食から避ける、他物にひっかける等の役割であるが、ここでは前者によるとげの有無ではないかと思う。琉球産のものは捕食などが無かったためとげが退化したのではないだろうか。

感想:

一番に思ったことはとても蚊がおおかったことだ。差北ぶつ採集の時間はずっとそれになやまされ、ついつい避けてしまった場所もあった。もし、次回そのような場所に行くときは、虫よけスプレーを常備しておこうと思う。そういう意味でもとても勉強になった。植物は、自分はつる植物を重点にして集めていたのだが、異なる場所で、同じ植物をいくつも採集していた。提案ですが、あらかじめ主な植物の形態をコピーしておいて皆に持たせておけば採集もしやすかったのではないかと思う。


与論島の海浜植物

大浦地謙治

前浜の海浜植物について分布状態を調べてみた。


初夏に咲いている花(与論島編)

若松あゆみ

目的:

5月下旬の与論では、どのような植物が花をつけているのか、またその植物がどのようなところにあってどのような形態をしているのかを知る。

考察:

海岸近くに生息する植物の花は小さかった。これは浜辺は風が強いため、花がとばされないようにするためだろうか。マルバアサガオは根も長かった。ブーゲンビリアはほう葉を目立たせて、昆虫をひきつけているのだろうか。


与論島における浜辺の植物(赤碕浜)

久保哲男

目的:

与論島の浜辺にはどのような植物があるのか、その植物を標本にして名前や特徴を調べる。

考察:

全部で6種採集して、現地で名前を調べて、インクで新聞紙の表面に名前を書いていたが、アルコールにつけていたために2種分からなくなってしまった。残りの4種は名前は分かった。与論で見た植物は、個性的で南の島特有の植物も多かったが、鹿児島でもみかける植物もたくさんあったのはおどろいた。もっと異なると思っていたからだ。実際、今回採集された植物もほとんどが九州でも生息しているものばかりだった。


与論島の鋸歯植物について

久保 監

目的:

ハイビスカスやその他の植物の歯の鋸歯の形態を観察する。

考察:

園芸樹のハイビスカスにおいて、交配の時には花に注目されそうだが、葉の形態も品種によって特徴づけられる。

シマアザミやアダンは、過酷な状況下で生きてきたが、それらのもて居るトゲは環境と関係があるのだろうか。


与論島のセンダングサ類

堀 義仁

目的:

与論島に生息していたセンダングサについて詳しく調査し、その生態を知る。

考察:

与論島に生息していたものは、コシロノセンダングサ、シロノセンダングサ、ハイアクユキセンダングサの3種であったように思われるが、舌状花が黄色のものは同じ属だとは思っていなかったので、もしかしたら生息していたかも知れない。おそらく、コシロノセンダングサ→シロノセンダングサ→ハイアワユキセンダングサの順に生息が広がっていったのであろう。


与論島の木

菊池尚美

与論島を歩いていると、九州本土には見られない木が多く見られた。山沿いではなく、民家や畑の広がっている所を歩いて、琉球独特に生えている木を中心に集めてみた。

感想:

シャシンバイとホソシャリンバイの発見はまったくの偶然だった。ガジュマルを探して自転車で坂をのぼっていったときに採ってきたのだが、次の日に近所で見つけた木とは枝ぶりも葉の大きさも形も違っていたので、同じ種といわれても信じられなかった。

ガジュマルはコテージの前に2本、両側に生えていた。でもただ枝を1〜2本折ってきて比較しただけで近い種を見分けるのは正確じゃないかも。。と思う。まあいいかとも思う。最初のシャリンバイの木は、サンゴを積んだ塀にふちどられた小高い丘の上に立っていると思われる。


与論島の植物−チョウの食卓

杉原恵美子

目的:

与論島のチョウが吸蜜する植物、あるいは、食草にする植物を採集し、その植物について調べてみた。(しべて5月25日採集)

考察:

チョウはヒギリやヒビスクスなどのような色があざやかな花(特に赤い花)を好んで訪れるのだろうか。果実のある植物の葉をよく食草とするが、果実(しかも食用の果実)のある植物の葉はやはりおいしいのだろう。


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