野外実習・臨海実習

1998年年度与論島野外・臨海実習

さく葉標本の作成

980528 宮本


1.植物体の採集

  根、茎、葉、果実、胞子などがついている虫食いのないものを選んで採取し標本にする。

樹木では根はなくてもよいが、花や果実がある方が良い。

実生があれば採取しておくと良い。

いずれも採取後なるべく早く乾燥標本作成を開始する。

花色などをメモしておいたり、カメラやスケッチによる記録をしておいたりすると良い。


2.新聞紙を4ツ折りにして1種類ずつはさむ。

または新聞紙を2つに切り、各々を2ツ折りにしてはさむ。

1種類ごとに採集地、採集者、採集日を記録した仮ラベルを入れておく。

新聞紙と吸湿用の新聞紙を交互に重ね、上下をベニヤ板などではさんで重石をするか、紐でしぱる。

毎日、湿った新聞紙を乾いた物と取り替える。

晴天ならぱ10日前後で乾燥する。


3.乾燥標木を台紙にのせ、紙テープ等で台紙に固定する。

標準和名、学名、採集地、採集年月日、採集者名、標本番号を記したラベル(別紙参照)を貼る。


●高茎の標本は折り曲げる。太い茎ではつぷしてから折り曲げる。

●大型の標木は数枚の新聞紙に分けて乾燥しても良い。

●同一個体から採取した数枚の標本には同一番号をつける。

●根や大型果実などの厚い標本は半分に裂いて乾燥を早めることもある。

●球根など腐りやすい部分は熱湯かアルコールで殺してから乾燥する。

●乾燥中に落下した花や果実は紙袋に入れて標本に添付しておく。

●現地で新聞紙ごとピニール袋や缶に入れて、アルコールをかけて持ち帰り、温風乾燥機で一気に乾燥することもある。この場合は最初に新聞紙にはさむ時に充分に形を整えておく。

●海藻等の水中植物は水槽中に植物体を入れて形を整え、台紙を水中に入れて植キ勿体をすくいあげる。植物体の上にガーゼまたは晒布をのせてから新間紙にはさみ、新間紙に貼り付かないようにして乾燥する。

●標本の描画は、ケント紙に硬質の鉛筆で行い、製図用ペンまたは丸ペンを用いて墨入れする。輸郭は一線で描き、構造的に連続している部分と離れている部分を明確にする。網い線、太い線、点の大小や粗密によって立体感を出す。

●標本の長期保存にはナフタリン等を使用して虫書を防ぐ必要がある。


参考文献;
小林1980 学生実習準備ガイド 新大
千原1975 海藻学研


ラベル例


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