マクドナルド・カップの試合結果報告
平成9年8月2日(土)に川内市にて、マクドナルド・カップ(第3回鹿児島県学童軟式野球夏季大会)が開催された。総勢50チームが参加し、開会式が9時から川内市総合運動公園内の野球場で行なわれた。大田チャレンジャーズは、ユニフォームでは他を圧倒していたが、入場行進では緊張が隠せなかったようだ。場所を川内市野間島公園に移して、11時30分から、川辺町の高田スポーツ少年団との一回戦が行われた。結果と試合経過は次のようであった。
チーム名 |
1 |
2 |
3 |
4 |
5 |
6 |
7 |
8 |
計 |
大 田 |
0 |
0 |
3 |
1 |
0 |
0 |
0 |
4 |
8 |
高 田 |
3 |
0 |
0 |
0 |
0 |
1 |
0 |
5× |
9× |
試合経過
1回表:1番松葉瀬一塁ゴロ、2番須崎ショートゴロ、3番成枝三振であっという間に攻撃が終了。
1回裏:1番四球、2番三振、3番四球後のワンアウト一ニ塁。4番は、新森の速球を振り遅れたが、ライトへライナー性の当たりを飛ばす。ライト木佐貫が懸命に追ったが、わずかに届かず。さらに運の悪いことに、公園の端を囲った縁石の前でボールは止まり、結局ランニング・ホームランとなる(縁石を越えれば二塁打)。その後、新森は気持ちを切り替えて、5、6番を連続三振に打ち取る。
2回表:4番新森がショート左への内野安打。ニ塁へ盗塁成功後、三盗を狙うが、タッチアウト。5番の湯ノ迫が四球で出るが、ニ盗に失敗、ツーアウト。6番野崎、7番原澤の連続四球で、チャンスは広がったが、8番木佐貫が三振。
2回裏:7、8、9番を1塁ゴロと三振で三者凡退に切る。
3回表:9番新森(知)、1番松葉瀬が連続四球。須崎の一塁ゴロの間に進塁し、ワンアウトニ三塁と絶好のチャンスで3番成枝。成枝の当たりは、ワンバウンドでサードのクラブを弾きレフトへ。この間に、新森(知)に続いて、判断良く松葉瀬がホームに帰り2点入る。成枝もこの間に2塁へ。続く4番新森が、ショーの横を抜ける二塁打を放ち、3点目が入り同点になる。5番湯ノ迫のデッドボールと盗塁で、ワンアウトニ三塁とチャンスは続いたが、6番野崎三振、7番原澤のキャッチャーフライで攻撃終了。
3回裏:1番からの好打順であったが、内野安打1本はあったものの、ピッチャーフライと三振二つで0点に押さえる。
4回表:8番木佐貫が四球出たが、新森(知)三振、松葉瀬のピッチャ−ゴロ(二塁封殺)でツーアウト。須崎が四球を選び、一ニ塁で成枝がサードへ高いバウンドのゴロを打つ。サードが後ろへそらす間に、走者松葉瀬がニ塁から一挙にホームをつく。1点勝ち越す。続く新森は、ニ塁ゴロ
4回裏:この回からのセンターの守りに福元が入る。5番のライト前ヒットと盗塁で三塁のピンチであったが、6、7、8番をすべて内野ゴロで打ち取り0点に押さえる。
5回表:5番からの攻撃であったが、湯ノ迫サードゴロ、野崎ショートフライ、原澤サードゴロで三者凡退。
5回裏:1番からの好打順を三振、ピッチャーゴロ2つで簡単に片付ける。
6回表:木佐貫一塁ゴロ、福元四球。福本が牽制に挟まれタッチアウト。松橋が三塁ゴロで終了。
6回裏:4番四球、5番を三振、6番をピッチャーゴロに打ち取ったが、ツーアウト三塁から、7番打者にセンター前タイムリーを打たれ、同点になる。8番は三振に打ち取る。
7回表:2番須崎三振後、成枝四球。続く新森、湯ノ迫がレフトとライトへ打ち上げるが、捕球され攻撃終了。
7回裏:9番はショートライナー、1番ピッチャーゴロ、2番セカンドゴロで三者凡退。
(延長戦は、特別ルールでノーアウト満塁からスタートする。)
8回表:6番野崎、7番原澤が四球を選んで、2点入る。8番木佐貫がセンター前タイムリー、9番福元がサード左をゴロで抜き4点目が入る。1番松葉瀬がセカンドゴロでワンアウト後、サードランナーの木佐貫が離塁タッチアウト。続く成枝がサードゴロで4点で終了する。
8回裏:3番四球で1点、4番のピッチャーゴロ(安打)の間に2点目。5番のライト前タイムリーで3点目、6番の振り遅れのハーフライナーが、一塁後方のライン付近に落ちる不運なヒットで2点入り、ゲーム終了。
試合後の反省と課題
地域の行事優先のため、キャプテン山田をはじめ、2・3名のレギュラーを欠き、ベストメンバーで戦えない苦しい状況での試合であった。しかし、出場した選手は一所懸命戦い、非常に白熱した良い試合であった。大田チャレンジャーズの課題はたくさんあるが、この試合で特に目立ったものは、まず走塁ミスである。四球で塁に出ても、左投手の牽制球に刺されたり、盗塁失敗、次の塁に十分行けるのに止まってしまうなどのミスが多かった。チャンスで4回もアウトになった(新森、湯ノ迫、福元、木佐貫)。塁に出たら、1.ボールから目を離さないこと、2.投球毎に二段スタートを行なうこと、3.キャッチャーの捕球ミスがあったら次の塁を狙うことなどの基本的なプレイを今後徹底する。また、バッターボックスに入っているとき、元気がない。相手のピッチャーをにらみつけて、「さぁ、来い!」と声をあげるぐらいの気迫がないとヒットは打てない。今後の練習では、元気のない人はどんどん注意する。
一方、良かった点は、内外野ともエラーがほとんどなかったこと、3番成枝と4番新森に当たりがでてきたこと、投手新森が四球をあまり出さなかった(4個)こと、捕手松葉瀬が何回も体を張って捕球したことである。ただ、新森はピンチになったとき速球でどんどん勝負できるようなコントロールを身につけるべきであろう。
ヒットを打った選手:成枝2本(2本ともタイムリー)、新森2本(1本はタイムリー二塁打)、
木佐貫1本(タイムリー)、福元1本(タイムリー)