竹屋鄕 |
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内山田村にあり、河邊郡山田の分界に係る、此所は瓊々杵尊、吾田長屋笠狹崎に到りて、此國の美人、鹿葦津姫を娶り、火闌降命、彦火火出見尊、火明命の三皇子降誕し給(変体仮名)へる地にて、書紀、及ひ風土記に、所謂竹屋とは即此なり、其地たる一の岡山にて、其顚に廣さ二畦計の平地あり、上古柱の礎三ツ、小石多く殘り、前條鷹屋神社のありし跡なりと云、竹屋鷹屋通用するは彼條に記が如し、其祭神、所謂三皇子にて、爰に其三神を祀れるは、此地に降誕の故なるべし、地志略には、王子大明神と見江(変体仮名)たり、是亦三王子の故に、王子とはいへるなるべし、土人此所を竹ヶ尾とも唱ふ、尾は丘の事にて、猶竹屋の岡と云と同じ、又竹屋鄕の山下五六十間許に、竹林あり、是皇子の臍帶を截て棄し、竹林の遺蹟なり、此竹は、今の世に |
南さつま市竹屋はシラス分布地域ですが、四万十層群の残丘が小高い丘を作っています。 |
かだいおうち |