高山川水害史碑
<碑文>
 1938年(昭和13年)10月14日から15日にかけて、高山町は未曾有の大雨(総雨量420㍉)により山津波が起き、死者118名・行方不明53名・重傷者253名の大水害が発生しました。当時の文献によると「まるで潮のように押し寄せる洪水には、防ぎ得る何物もない。浸水した家は見る見る満水となり、人々は天井を打ち破り屋根の上に避難し、運を天に任せた。なかには屋根にすがったまま急流に陥り、もうこれまでと泣きわめきながら、家族全員抱き合い下流に押し流された者もいた」とあります。
 我々は「多くの犠牲をへて今日の高山川があり、そして高山町制施行70周年を迎えることができたことに感謝し、この水害による犠牲者の冥福を祈るとともに、国をはじめ高山川の改修にたずさわられた方に感謝を込めて」ここに碑を建立します。
 2002年(平成14年)10月20日 高山町長 
かだいおうち