基本的なUNIXコマンド

2015年12月15日

UNIX，LINUX，Free BSDなどのUNIX系のOS（Operation System)では，Macintosh　OSやWindows　XPなどとは違って，コマンドを打ち込みコンピュータに指示をだします．さまざまなコマンドがありますが，ここでは良く使うと思われるコマンドについて説明します．また，manコマンドを使うとコマンドの詳しい使い方がわかります．たとえば，lsというコマンドの説明を表示したいときには
[nakao@kokufu2 nakao] man ls　リターン
とすると，コマンドｌｓの説明が画面に表示されます．スペースバーを押すと１画面分進み，ｂを押すと１画面分戻ります．１行ずつ進めたいときは「リターンキー」を押します．


１−１．ls
　　ディレクトリの中にどんなファイルやディレクトリがあるかを調べるときに使います．以下のように単にlsと入力するとディレクトリ名，ファイル名が表示されます．
[nakao@kokufu2 nakao]$ ls リターン
BERN42 deform gsi_trans sanriku_tsunami
BERN50 evolution hinet_tilt spotl.tar

lsのあとに-lをつけるとファイル，ディレクトリの属性も表示されます．
[nakao@kokufu2 nakao]$ ls -l リターン
合計 12692
drwxrwxr-x 8 nakao nakao 4096 4月 30 2003 BERN42
drwxrwxr-x 12 nakao nakao 4096 5月 12 14:39 BERN50
drwxrwxr-x 5 nakao nakao 4096 9月 24 2004 BERN50_tar
drwxrwxr-x 5 nakao nakao 4096 2月 17 14:13 ERI_data
drwxrwxr-x 11 nakao nakao 4096 6月 5 2003 GMT3.4.3
drwxrwxr-x 2 nakao nakao 4096 6月 5 2003 GMT3.4.3_tar
drwxrwxr-x 3 nakao nakao 4096 4月 1 15:55 J2r
drwxrwxr-x 2 nakao nakao 4096 5月 11 08:58 JMA
-rwxrwxr-x 1 nakao nakao 35640 4月 21 2003 LOADGPS
drwxr-xr-x 2 nakao nakao 4096 2月 10 17:23 UNAVCO_TRIMBLE_RUTILITIES
drwxrwxr-x 4 nakao nakao 4096 5月 27 18:40 deform

１−２．pwd
　　現在いるディレクトリを表示します．
[nakao@kokufu2 nakao]$ pwd　リターン
/home/nakao


１−３．mkdir
　　ディレクトリを作成します．ディレクトリ名には空白を含めないようにします．
[nakao@kokufu2 nakao]$mkdir  tmp リターン

１−４．cd
　　ディレクトリを変わるときに使用します．たとえばBERN42というディレクトリが今いるの下にあったとします．BERN42へ移動するときにはいかのようにコマンドを入力します．
[nakao@kokufu2 nakao]$ cd tmp リターン
　　ディレクトリをひとつ上に変更するときには
[nakao@kokufu2 nakao]$ cd .. リターン
と入力します．


ファイル名は任意ですが，ファイル名に空白を含めないようにしてください．
[nakao@kokufu2 nakao]$ ls /bin  > test.dat リターン
[nakao@kokufu2 nakao]$ ls /sbin  > test2.dat リターン
[nakao@kokufu2 nakao]$ gedit リターン
としてgeditを起動し，何か書き込み，ファイルを保存します．以上のファイルをtmpディレクトリに作成されます．

１−５．cat
　　アスキーファイルの中身を表示するときに使います．
[nakao@kokufu2 nakao]$ cat test.dat リターン
また，アスキーファイルを結合するときにも以下のようにして使います．＞はリダイレクトといいます．
[nakao@kokufu2 nakao]$ cat test.dat test2.dat > output.dat リターン

１−６．more
　　アスキーファイルの中身を表示するときに使うということはcatと同じですが，catはファイルの終わりまで一挙に表示したのに対し，moreは１画面ごとに停止しします．そこで，リターンを押せば１行ずつ，スペースを押せば１画面ずつ内容が表示されます．
[nakao@kokufu2 nakao]$ more test.dat リターン
alsaumute
arch
awk
basename


dbus-uuidgen
dd
df
dmesg
--続ける--

１−７．rm
　　ファイルを消去するときに使用します．
[nakao@kokufu2 nakao]$ rm test.dat リターン
以下のオプションをつけるとほんとに消去してよいか確認の問いが表示されますので，誤消去を防ぐことができます．
[nakao@kokufu2 nakao]$ rm -i test.dat リターン
rm: remove 通常ファイル `test.dat'? y リターン

１−８．rmdir
　　ファイルが何も入っていないディレクトリを消去するときに使います．-iオプションはrmと同じ働きをします．
[nakao@kokufu2 nakao]$ rmdir testdir リターン

１−９．head
　　アスキーファイルの先頭行を出力するときに使います．
[nakao@kokufu2 nakao]$ head test.dat リターン
１行目から３行目までを出漁区したいときには-nオプションを使い，以下のようにします．
[nakao@kokufu2 nakao]$ head -n 3 test.dat リターン

１−１０．tail
　　アスキーファイルの最終行を出力するときに使います．
[nakao@kokufu2 nakao]$ tail test.dat リターン
最終行からさかのぼって10行を表示したい場合は以下のように-nオプションを使います．
[nakao@kokufu2 nakao]$　tail -n 10 test.dat リターン

１−1１．cp
　　ファイルをコピーするときに使用する．たとえば，test.datをascii.datにコピーするときには
[nakao@kokufu2 nakao]$ cp test.dat ascii.dat リターン
と入力する．