1998年度与論島野外実習・臨海実習

実習の感想


与論島は、今まで行ったどんな旅行よりもおもしろかった。サンゴ礁の生物は、とれも魅力的だった。目的を持って動くというのは、忙しかったけどとても充実していたと思う。

島の人々は、いききしていた。農作業のおじさんから、ゴミ収集車のおじさんまでも、にこにことこっちをみていた。いい若者があみを持ってチョウをもいかけるのがめずらしかったのかもしれないが。

また、20前にこれたらとも思った。本を読んだり、話を聞くと今よりもずいぶん違ったようだった。私は今の与論島でも感動するには十分だったが、赤土の畑や、寄る島々の港で一見美しいが、死んでしまったサンゴ礁原をみると、つい、20年前はどうだったのだろうと考えてしまった。

シャシンバイとホソシャリンバイの発見はまったくの偶然だった。ガジュマルを探して自転車で坂をのぼっていったときに採ってきたのだが、次の日に近所で見つけた木とは枝ぶりも葉の大きさも形も違っていたので、同じ種といわれても信じられなかった。

ガジュマルはコテージの前に2本、両側に生えていた。でもただ枝を1〜2本折ってきて比較しただけで近い種を見分けるのは正確じゃないかも。。と思う。まあいいかとも思う。

最初のシャリンバイの木は、サンゴを積んだ塀にふちどられた小高い丘の上に立っていると思われる。


以前から、我々も屋久島になってしまうのではとうわさされていたが、与論だった。

長い船上の苦しみもたいしたことなく、初めていった与論は本土にはないすばらしさがあった。

この実習を通して、私は、何やよくわからん生物を、平気でさわるようになってしまった。たとえば、危険な生物が海にはウヨウヨいるイメージがあったが、オニヒトデも出ず、せいぜいヤシガニのハサミに気をつければ何も恐くはなかった。

またカタツムリの仲間も昆虫も何でもつかめるようになった。そういう意味でも、与論実習は重要な科目だと思います。


南の離島に行ったのは、今回の実習が初めてだったので、何だかなにもかもが新鮮に思えおどろきの連続だった。まずびっくりしたのは海の青さ、そして砂の美しさだった。

船に乗っているときから鹿児島市内の海の色との違いに驚いていたが、いざ着いてみて砂浜のあるところに行ってみると、さらにその美しさがよくわかった。

ほかにも、日差しの強さや、本土ではあまり見ることのないめずらしい植物や動物などいろんなものが見れた。実習そっちのけで珍しいものに夢中だった。

しかし、なによりも一番楽しかったのは、クラスの人たちとずっと一緒にいたことではないだろうか。あんなにみんな一緒にいれたのは、最初で最後じゃないかと思うと少しさびしくもあるけれど、みんなといろんな話ができたし、みんなのいろんな面が見えたような気がする。

実習したことの感想を書くのがおそくなったが、もっと自由研究にとりくめる時間がほしかった。もっとチョウチョウがとりたかった。といってもあとのまつり。

とにかく、楽しい実習だった。実習そっちのけで楽しんでしまいました。そして、今でも世論でのことを考えるとすごくすごく楽しかったなあと思い、なんだか寂しくなってしまいます。


今回の臨海成帯学実習は与論島に行くということで、結構楽しみにしていた。実際、景色はとても良く、雨も降らず、御飯も三食付きで楽しかった。欲を言えばもっとまとまった自由時間がほしかった。

しかし、泳ぐ時間など多少あって、海好きの私には充実した日々であった。

リーフエッジを見たときには何だろうと思っていたが、サンゴ礁の縁だということを聞き驚いた。というよりその美しさに感動した。3日目のバーベキューの前の自由時間にリーフエッジまで泳いでいこうと思ったのだが、達成は不可能であった。残念だ。

また、夜は夜で楽しかったのだが、どうしても歯車のかみ合わない所があって、いろんな壁にぶつあたったりもして、それはそれでおもしろかった。

なんだかんだと問題もあったりしたが、やはり皆で夕暮れを迎えて夜を迎えて、そしてまた朝を迎えるということは非常に幸せだったように思える。

いろいろな生物にふれたこともまた、貴重な経験だった。実はナマコに触ったのも初めてだったので、内蔵が出てきた時には目が点であった。童心にかえってチョウを追いかけたり、かなり暑かったがセミも鳴いていなくて快適だった。一面に広がるサトウキビ畑や、ハイビスカスの花も南国の雰囲気をかもし出していて良かった。

また皆で泊まりがけの実習があると良いと思う。


海の色がこちらとは違った。ゴカイをこんなに観察したのは初めてだった。ゴカイが生殖時に変態することを知らなかった。生殖時の剛毛がボートをこぐオールのようだった。

与論では、初めて目にするような生き物たちばかりだった。とてもいい経験だった。

一番印象に残ったのは、サンゴ礁の上をバリバリと歩き回ったことだった。


旅行気分で行った僕としては、着いてすぐに採集に行くのが苦痛に思われた。だけど、行ってみると、いろいろな生物がおり、ただなんとなく見るだけでは見過ごすような、珍しい生物も多く見れた。

それは楽しくて、その場で先生が説明してくれるので、すごく頭にも入った。与論はのんびりしていて、すごく楽しかった。後輩にも味わってほしいので、まだまだ続けてほしいと思う。


私は、鹿児島にずっと住んでいながら、県本土以外は行ったことがなく、与論に行って(行く船の中でも)鹿児島にこんなに海がきれいな所があるのかと感動した。

行きの船の中では初めて野生(?)のイルカやトビウオの群を見たし(帰りには鹿児島湾にもイルカはいたらしいが)与論島について、バスで移動する途中はハイビスカスやサトウキビ畑を見て、さすが南の島!!と思った。海もきれい。緑もきれい。そして民宿も....うーん。お風呂にはヤモリ、庭にはゴキブリ、木にはアオムシがわさわさと...。でも、それを除けばマスターはおもしろいし、料理はおししい(キュウリが多かったけど)海は近いし、いいところだった。

実習はというと、みたこともない大きくてパワフルな(辞書を押しのけるほどの)ヤシガニや、イソギンチャクを3つもつけたソメンヤドカリ、腸をいきなり吐き出すナマコなど、驚きの連続だった。

自転車に乗っての自由観察では、百合が浜に行くつもりが古里を過ぎてもうすこしで那間というところまで行くところでした。地図を見てびっくりした。島の小ささを実感した。

与論に行って、海よりも生物よりも私が感動したのは、人がとても友好的で優しいところだった。すれ違う人みんな声をかけてくれて(たまには言葉がまったく聞き取れない人もいたけど)花のついた植物を探していたら、わざわざ庭から花を切ってくれたおじさんもいた。

あっというまの4日間だったが、学んだことはすごく多かった。また暇があったら与論に行ってみたいと思った。


もう少しじっくりと1地点で観察や採集をしたいと思っていたが、レポートを書いているうちに、ちょうどいいくらいの時間だったのかも知れないと思った。というのは、何の知識も持ち合わせないで、いつも見えないものが見えてくるというわけではないからだ。

今回、動物の自由研究で目にふれる機会が多かったが、それについて調べるまではどの貝もたいした差がないように見えていたが、調べ出すと貝にもいろいろな種類があることがよくわかってきた。

それはそのような点について見れば種を分けられるのか、または、まとめられるのかという点についてだった。はじめはそれは見えていなかった。

その後、桜島の実習に行った時、そのことを実感できた。貝を少しだけ見れるようになったと思う。見る目が少し変わったのだろう。つまり、何もしないで、何もなしに生物といくら関わっても分からないものは分からないのである。

だから私たちのように生物の初心者はこれくらいの時間の方がよいと感じた。その後、自分で何かを決めて取り組まなければならないという自発的な研究テーマが、今回の実習のメインだったと思った。これで得たことがやはり一番大きかったと思う。生物学の深みに自分で足を踏み入れるのはおもしろかった。

しかし、与論島には生物だけがいたわけではなく、美しい自然やクラスメートがいた訳であって、本心を言えばもうすこし遊びたかった。

丸1日船に揺られて行った与論島での思い出は生涯忘れられないものだろう。


植物調査で一番困ったことは、とても蚊が多かったことだ。植物採集の時間はずっとそれに悩まされ、ついつい避けてしまった場所もあった。もし、次回そのような場所に行く時は、虫よけスプレーを常備しておこうと思う。そういう意味でとても勉強になった。

植物は自分はつる植物を重縁にして集めていたのだが、異なる場所で同じ植物をいくつも採集していた。

提案ですが、あらかじめ主な種の形態をコピーしておいて皆に持たせておけば採集もしやすかったのではないかと思う。

ナマコは、外見は気持ち悪くふれたくないナマコであったが、調べているうちに普通に触られるようになった。そのことが大きな間違いであった。ただ1匹のナマコにやられてしまった。フタスジナマコに白いキュビエ器官をくっつけられてしまったのだ。一度くっつくとなかなか取れなかった。でも一つ発見した。キュビエ器官は手がぬれでいればベタベタくっつくが、乾いていれば少しもくっつかなかった。それも調べてみたかった。

やっぱり生物はおもしろい。日頃、生物(自然)にふれあう機会が少ないだけに思いっきり遊んでしまった。だからこそ、1日自由時間が欲しかった。海岸動物にの分布に関する感想だが、あまり期待した結果は得られなかった。どれもバラバラに分布していたように思える。

最後に写真はすべて見せてほしい!! 欲しい写真もあるのです。


北海道で生まれ育った僕が鹿児島大学に来た目的のひとつがこの実習に集約されていたと言っても過言ではない。すなわち、南方系・亜熱帯性の動植物を間近に見て触れるということである。その目標のひとつを遂げられたことで、今とても満足している。

欲を言えば、もう少しひとつのテーマを掘り下げて研究できる時間が欲しかったけれど、広範囲の対象についておおざっぱな知識を得ることも学問の目的のひとつであり、僕にとっては貴重な経験になったと思っている。

与論の生態系というのは想像以上にすごかった。北海道などの寒冷地と比較すれば、嫌味なくらい豊潤な生き物たちが周りをうようよしている。質量ともに豊富かつ独特で、しかも夜と昼とでその表情を一変させる自然に対し、学問的関心にこと欠かない。

本土では最南端の鹿児島でさえ見ることのできない特殊な生物が環境を彩っていることも興味をそそる要因だろう。気がついたものをいちいち詳細に調べていたのでは、いくら時間があっても足りなかったのではないだろうか。

植物にせよ動物にせよ、とにかくあらゆるものが大きかった。草本はその厚ぼったく広びろとした葉や花を惜しげもなくのばし、流麗なオオゴマダラがその上でゆったりと翅を休めている。

森は照りつける太陽の陰に豊かな水を蓄え、その中でこれまた大きなクモやヤドカリがおもむろに歩き回っている。

とにかく色彩豊かだ。夜ともなれば海辺を有象無象の水の行人たちが、にぎやかに駆けずりまわる。これほど膨大な生物群を、あれだけの島が太古から育みつづけているという本物の自然のスケールの大きさに圧倒される思いがした。

しかし、島に住んでいるのはこうした生物たちだけではない。島の人間たちもまた、与論島に生き、生かされている。僕は与論島に降り立った時から、今までとは全く異質の別世界ともいえる空気を知らず知らずのうちに感じていた。そしてそれが何なのかをずっと考えていた。それは本土とは別種の生物相が織りなす島の景観だけによるものではない。命あるものが醸し出す思念のようなものを僕はずっと呼吸していたような気がする。

「神」僕がそれらを形としてはっきり捉えたのは、鹿児島に帰ってから何日か経ってのことだった。夏ともなれば島じゅう容赦なく降り注ぐ強い太陽。大いなる自然に育まれた大いなる生き物たち。そして人間が築き上げてきたもの。すべてはあらしによって流されていく。そして何事もなかったかのように自然はまたその営みをはじめる。永劫回帰。すべては抗うことのできない自然の摂理である。そうだ、そこには神が脈々と息づいているのだ。生きとし生けるものがすべて神を崇め、神を見つめているのだ。僕はそう気づき、それまで感じつづけてきた「異質な何か」の正体がわかったような気がした。「神」

そう考えてみると、島に住む人々のくらしは、我々が想像もつかないくらいに苦しく哀しいものなんじゃないかと思う。決してよそ者には理解できないくらいに。でも、僕はそういう自然の生み出す苦しみ、哀しみを感じたいと心から思った。というより、体でそう感じたと言ってもいい。そういう神秘的な「何か」を感じとることができ、形に置き換えることが多少なりともできたこと。僕にとって、この実習で得た最も大きなものは、そのことではないかと思っている。


全体的には行ってよかったと思っている。海の生物があんなに、かわいいと思えた事はなかったし、その後、たいていの生物は平気になってしまった。

周りの人がシロアリの交尾期で、シロアリが飛び回っているをのいやがり大騒ぎしている中で平気でいられるようになった。

昆虫も以前は、おっかなびっくりで触っていたのに、反射的に捕まえる様になった。そのせいで、周りの人(サークルの友人)には、変な目で見られてしまった。

実習については、あまりにも時間がなかった気がする。自由テーマで適当に決めてしまっていて、まとめるのに苦労した。持っていく物も、少なくしたが、おかげで水着を忘れてしまい、泳げなかったのが大変悔しい。

もし、行けるのならまたいつか与論に行ってみたい。

植物標本については、もう少し、ていねいにしなければいけないと思った。


与論島はハイビスカスなど、とっても色鮮やかな花の咲く植物が目立ちました。自由研究のテーマとして岩場の植物を選んだのは、サボテンのように肉厚な植物に興味があるからです。

植物採集で一番困ったのはシマアザミで、何度もトゲが手にささりながらも、がんばって採集しました。

アクキガイは食用にあるということだが、あんなピンク色の色鮮やかな貝を食べるなんて、ちょっと違和感がある。毒でも入っていそうな気がする。

あと、砂浜に転がっていたイタヤ貝は、もしかしたら砂浜で誰かがバーベキューした残りかも知れない...と思った。

与論島に実際に行ってみて、種の多様性を実感できました。ベニヒモイソギンチャクと共生していたソメンヤドカリや、スナホリガニ、パイプウニ等、変わった生物もたくさん見れておもしろかったです。特にウニのグレイザーによる岩のくぼみは、ウニのマンションみたいで、とても目を引きました。


1日かけて船に乗るので、完全に酔うと思い、酔い止めをしっかり飲んだ。なぜなら、以前、沖縄に行ったとき死ぬ思いをしたからだ。だけど僕は今回、行きも帰りも酔わなかった。酔い止めもきいたのだろうが、何よりも僕を捉えたのは、船酔いを止めるお守り”銀のSHARK”があったからだ。僕は思った。”これがあれば、たとえネモ船長のノーチラス号に乗っても酔うわけね−!”と...。

よういえば船上でもそうだが、与論島では星々がたくさん見えた。流星もいくつか見た。我々の銀河系もよく見えた。ハッブルは何十年もこの星々を見つめ、宇宙における銀河というもの、そして宇宙の膨張を発見したのだな。あなたはすごいです。星を見つめながら、どこかなつかしい気持ちの中、僕はそう考えた...。

さて、与論島という島は実に心おちつく場であり、色々な感動を与えてくれる場であった。海の美しさはもちろんのこと、島の人々の親切なこと。言葉だけでは異国に来たのかと思うが、彼らの表情や行動から、その黄金の精神が見える。僕は目が線になり、笑みが絶えることがなかった。

与論島ではその美しさを支えるものの一つとして暑さがとても身にしみた。立っているだけで出てくる汗。”夏だな..”とつぶやきたくなる。だけどその汗がいい。その日ざしがいい。そのハダの焼けぐあいがいい。表現がうまくいかないが、それは五感で感じるものだ。とにかく夏はいいものだ−−−!

おわり


5泊6日の与論島野外実習。行くまではめんどうで行きたくないと思っていた。しかし、行って帰ってきて、行って良かったと思う。

こんな実習でもないと島に旅行することもなかったと思うし、なにより鹿児島との環境の違いにびっくりした。

実習に行くたびに実感するが、はやり、机上だけではなく、現場で出て、自分の目で見て学ぶことが大切だと思う。

学部の制度は変わっても、この実習は残した方がいいと思う。


約一年前の夏に初めて与論島へ行った時は、自転車で一周したり、海で泳いだりした。でも、自転車で走った時は天気が悪かったし、海で泳いだ時は砂浜であったし、あまり生物には目を向けていなかった。

今回の実習では、ゆっくり歩いてみると、初めて見るチョウがそこら中を飛び回っていた。とにかく大きなチョウが多かった。

海でも、潮だまりや石をひっくり返して、よくよく見ると、ちゃんと生物がいた。そして、その生物の多様性にびっくりした。二度目の与論で、初めて気づく事が多かった。

帰る日以外は、与論島はよく晴れていたので、後で写真で見てみると、海ばかりでなく。空も真っ青でそてもきれいだった。こんなに青いのは初めてだった。

とにかく、この実習では初めての経験ばかりだった。それらすべてが貴重な体験であった。この実習の後に、見落としがちな道ばたの草や植えている花などを観察する事が多くなった。


今回の与論島実習は、自分が思っていた以上に充実して、楽しいものだった。実際にフィールドに出て、自分の手で生物を採集することは、普段の授業ではあまり体験できないことで、それだけでも意味がある。

しかし、それ以上に、自分がどんな分野に興味を持っているのか、向いているのか見極める点でも、決定の一つのけっかけになってくれると思う。

また、このレポート作成も、自分でテーマを決めて、自分でいろいろなことを考えながらやっていけたので、今までと違っていつのまにか学んでいることが多かった。

実習中もその後にも得るものの多い経験だった。


与論島というところで実にいろんな体験ができたと思う。ます、与論島に行くまでの海の色が違っているのにも感動したし、ウミガメ、イルカを見れたことにも感動した。

サンゴ礁というものを見たのは初めてだったし、その中にいる生物をあんなにじっくり見たのも初めてだった。

生物学科という学科に来ていながら、普通の人や、それ以下の観察力しか持っていなかった私は、生物学科に来ていろいろな植物や動物達の名や形態をまじまじと見ることになった。

実体顕微鏡を使って身近な生物の形態を見るのもおもしろかったけど、ああいったすばらしい場所に実になごやかなムードで出ていけたのは良かったと思う。

北海道大学で似たような実習があったと聞いたが(でもそれは発生学が大部分を占めているようなものだったように思う)、机上で学ぶこともそれはそれで多いとは思うが、それ以上にフィールドを駆けめぐれたのは良かったと思う。島の人達との交流もあったりと、与論島ならではのことができたと思う。

とにかく、おもしろいと素直に思えたので、何らかの形で続いていくといいなと思います。


観光で行くよりもかなり色濃い与論島での生活は大学生ならではの経験なので、後輩の人々にもぜひ行って欲しいし、行った方がいいと思う。

3日間で、植物と動物の自由研究を探すのはかなり困難というか、苦痛だった。だけど、もっと時間があってもたいしてレポートに変化はないだろうとは思う。

植物や昆虫は事前に、寺山と吹上の実習があったので、なんとかテーマが決まったが、動物の方は、チョウや昆虫をテーマにすれば良かったんだろうけど、海の生物をテーマにしようとした時に、その前に実習がなかったので何を調べれば良いのかわからなかった。


貝に歯舌があるということさえ知らなかったので、歯舌を観察してみて、その構造などに驚き、すごく興味がわいた。種類によって、本当に歯舌の構造が異なっていたので、できればもっとたくさんの貝の歯舌を観察したかったが、なかなか歯舌を発見できず、観察できなかったのが残念だった。でも。また機会があれば、観察してみたいと思う。これとできれば肉食の貝の歯舌をたくさん見てみたい。

生まれて初めてサンゴ礁を見て、そこに住む生物の多様さに驚き感動した。

地元の有明海の干潟とはまったく違う海の生態系を知ることができてうれしかった。

時間に余裕があれば、もっとたくさんの生物を見てみたかった。

今回の与論実習では、一番、驚いたのは、なんといっても、ヤシガニの大きさと力強さです。あんなにすごい生物がいることを考えると、やっぱり生物っておもしろいなあと思った。

機会があったら、ぜひまた行ってみたいと思う。


与論実習を終えて、ます思うことは、来年からこの実習が選択科目になるのがとても残念だということである。この実習は今まで受けてきた授業や実験等の中で一番おもしろかったし、一番充実していたと思う。

確かに、学校で勉強していたのでは学べないことを学べるという意味でもすばらしい実習だと思うのだが、それ以上に与論というすばらしい風土を持った土地に行くことができるというのがいいと思っている。

自分は感想等を文章に書くのは上手くないのであまり多くを書くことはできないが、今後もどのような形にそろ、与論実習は続けるべきだと思う。


一般に南方の生物相は多様性について語られるが、与論の海でその多様性の一端を垣間見ることができた。しかし、干潟や県本土の海に見られるような「生物であふれている」という雰囲気はなく、むしろ貧弱な感じさえした。

海岸での採集は、砂レキ部分がメインとなったが、シュノーケリングでサンゴを見ればまた違った印象を得たかも知れない。

前浜のコーラルリーフは色あざやかだった。見られた生物も原色のものが多く、南の海を感じた。

与論島実習は楽しかったが、レクレーション色が強かった。何事も個人のヤル気次第だとは思うが。

与論に行ったのは良い経験となったが、もっと日数を取ってみっちりやってもよいのではと思う。ナマイキ言ってすみません。レポートも今イチで。


今でも与論のことを思い出す。「あのツマムラサキマダラ捕まえて!」と言われ、小高い坂を登って追いかけた。だが、坂の七分目辺りであきらめて短いため息をついた。


与論に行くのはもちろん、県全土より南に行ったことがない自分としては乗船中からレジャーな気分だった。だから、名瀬から与論へ行く間の航路は、特にトビウオなど、目で追って楽しんだ。自分はイルカを見ることができなかったのが少々心残りではあるが。

また、乗船中に驚いたのは、海の色だった。鹿児島の緑っぽい海と違って、名瀬以降、つまり朝から見た海は「青」というよりももっと青いすばらしい色で、また、船による波しぶきの白さや、それによってできる小さな虹。船に轍という表現が使えるかわからないが、船の通ったあとにできる白と緑と青をうまく混ぜたような色など、とてもきれいだった。

そういう印象をもっていたためか、徳之島の港に接岸するとき、海底から巻きあがってくる土はショックだった。開発のために流れ込んだためだとは思うが、美しい海を見たあとだっただけに、とても汚らしく感じた。

与論島では、最初に思ったのは、やっぱり「南の島に来たんだなぁ−」ということであった。車の往来も少なく、一面に広がるさとうきび畑や赤色の土、ハイビスカス、のどかな風景..自分の頭にあるイメージそのものだった。

実習は植物、動物、問わず、鹿児島では見ることのできないものなど、とても新鮮だった。とくに、チョウをつかまえるのは童心にかえったように熱中した。ただ、子供の頃の方がつかまえるのが上手かったような気がしたのが少々ショックだった。

また、ヤシガニを初めて見て、とても驚いた。テレビなどでは、見たことあったけれども、実体の大きさや青い色は思っていた以上だった。

また、夜に行った赤碕の浜での観察で、潮だまりでみつけた脱皮直後のカニの弱さや、それとは逆に、活動的な大きなカニ、夜行性のいろいろな生物を見て、生物相にとても関心をもつようになった。

植物の観察も、興味が深かった。日頃、注意して観察することがほとんど無かったが、与論の実習では、花や葉などいろいろな部分をじっくり見ることで、植物とはいえ、いろいろ異なる点がたくさんさることも改めて感じた。

昼間の赤碕の観察は、泳ぎ中心になってしまい、メインのテーマに関しては多少オロソカにした感じは残るけれども、海中のサンゴを初めて見ることができた。岩に近い形ではあったけれども、手で触ってみて若干、ぬるぬるしたので、生きているんだなぁと思った。

自由研究のテーマを求めてのサイクリングは、なかなか楽しかった。百合が浜にまず行ってみたが、そこも美しかった。海の中へは入らなかったけれども、赤碕よりも砂浜の砂が細かいようだった。

またナマコ類を多く観察することができた。百合が浜沿いの道路でショウジョウソウを見つけた。数多く生えていたので、自分はショウソウソウは昔から野生に存在していたと思ったが、鹿児島に帰ってきてからの調査で、帰化したものだと知った。

また、サトウキビ畑のサトウキビも、大きなものから小さなものまで、分けられて栽培されていたが、小さいのは来期のものだろうかと思った。

また百合が浜の探索路を通って海に出たが、そこで、フグの1種がカニを食べようと追っていたのが興味深かった。そのフグは追い込みすぎて、波がこないところまでやってきてしまい、身動きがとれなくなったのは、とてもおかしかった。大きな波がやってきて帰っていったが、とてもこっけいだった。

前浜では、ウニに注目した。けれども、岩にある小さな穴に見事に入り込んでいて、なかなかウニを取り出すことができず苦労した。

前浜は、赤碕よりも、貝の種類が多かったような気がした。自分も、オレンジ色がかった巻き貝を見つけたが、他の人もいろいろみつけていた。

サンコにも。いろいろな種類があることがわかった。枝のようになったものや、一枚岩のようになったものなど、いろいろ異なっていることで、少しサンゴにも興味がもてるようになった。

ナマコの解剖も印象に残った。共生しているものを探す目的だったけれども、ナマコにハサミを入れて5cmほど切ると、一気に内蔵が出てきたのはショキングだった。でもそのことで、ナマコの腸を見ることができ、海の砂を飲み込んでいることがよくわかった。

最終日のバーベキューも楽しかったが、自分は酒に弱いので、早々にできあがってしまい、途中、気分が悪く休んでいたので惜しい気がしている。酒に強かったらよかったのになぁー、とつくづく思った。

この与論実習は、楽しかっただけでなく。とてもためになったと思う。自分の生物相に対する視野を広くできたような気がする。それだけでなく、いろいろときれいな風景など見ることができたのもよかった。

また与論に行ってみたい。

あと、与論には信号があるのだろうか? 自分は1つも見ていないような気がする。きっと中心部にはあるのだろうけど、それだけ与論はのどかなところなのだと思う。


与論島の実習では、実にさまざまなことを知ることができたと思う。理学部生物学科とはいっても、いつも身近に生物や植物を感じているわけではないので、このような実習によって直接、触れたり見ることのできる動物や植物に感動を覚えた。

特に、海の生物などは、直接見ることや触れることなど、めったになかったので、興味深く、生物を探したり、名前を知ることなどが楽しめた。直接、触れたり見たりした物だと、名前を覚えやすかったように思えた。

自分は、勉強というような意識はほとんどなく楽しんだ。だが、楽しみながらもいろいろな事を学んだと思う。

来年から、生物学科がなくなるので、この実習が、来年あるかどうかはわからないが、このような楽しい実習を受けられないともったいないと思った。


今回の実習では、自分で実際に目で見て手で触れて、というふうな体験を通して、体で学ぶことができ、非常に貴重な実習だったと思う。

時間的にもう少し余裕があれば、もっといろいろ観察してみたかった。

また今回の実習は、4年でコース分けする時に、自分が実験系かというか分子系に進むか、環境生物系に進むかを考える際の重要なポイントになると思う。

それと、今回、初めてクラスのみんなと生活を共にして、友好も深まったし、また先生たちともいろいろな話ができて、すごくよかったと思う。


いるとは思っていなかったベッコウチョウトンボを取れたことが一番うれしかった。特に気づいたのは知り合いの人が西表島でとったベッコウチョウトンボと翅の色を見比べた時、翅のの模様に大きな差異があったことだった。

とてもおもしろいと思い、資料を調べてみたところ、北へ上がれば上がるほど翅の色が黒くなる傾向があると書いてあった。実際見て気づいておもしろいものだと思った。

トンボは未成熟の個体と成熟個体の体色は全然違う。特に、未成熟個体の体色は黒色をしていたり、うすい黄色をしていたり、うすい茶色をしていたりする。これは未成熟個体は羽化したばかりで、体全体が柔らかく、羽ばたきも弱々しく、速く飛べないため、捕食されやすい。したがって、保護色にしているのではないかと思われる。

その他、特に目立つのはトンボは雄と雌でかなり体色が違っている。これもおもしろい特徴の一つだと思う。

トンボはチョウや甲虫と違うかっこよさや、きれいさがあると思うし、行動を見ているととてもおもしろいから好きだ。

ヘビトンボなどは翅脈までピンク紫色になっているのはそても目を引く。しかもメタリックだ。与論は水系が少ないと聞いていたので、あまり期待はしていなかったけど、色々と採集できたり、見ることができでうれしかった。


今回の実習は、あんな長い間船に乗るのも初めて。サンゴ礁見るのも初めてでした。まあ、泊まったところも思ったほどじゃなかったし、結構快適な場所だったと思います。網戸がなかったのを除けば。

あと、事前の説明で長靴が言ってくれれば....。それだけはお願いします。

それと自由研究に使える時間を1日中欲しかった。


与論島に行ったことにより、多くの生物を見ることができた。テレビでサンゴなどを見たが、本物を見たのは初めてで、ソクトコーラルでないサンゴを見て直にさわったことで、新たに生物の状態を知れたような気がして、とても興味深かったです。

また、初めて貧栄養の海を見たことのおどろきの一つでした。見た目は色が薄くてとても美しいのに、生物はとても少ないことが不思議な感じがしました。

その中にあるサンゴに生物がたくさんいて、海のオアシスを見たと思いました。

植物においては、ヒルガオ科という特定の科を中心に自分で調べることができたのはとてもおもしろかったです。しかし、私はヒルガオ科のグンバイヒルガオの葉の形に興味を引かれたので、実際に何を調べるのかを考える時に困りました。でも、題材を決めて調べていくうちにおもしろい事がいろいろとわかったので良かったです。

与論島に行き、毎日、生物を身近で見て、自分の手で採集し、調べることによっていろいろなことが自分の身についたと思います。

与論に行けたことは、私にとってとても良い経験になったと思います。


今回調べたキク科の植物は、全国各地に多くみられ、寒さや乾燥、あらゆる環境に適応している強い植物だと思う。与論に行って以来、あちこちでキク科植物を見る。その度に、それが何という名のか気になってしまう。写真はピンボケだったり、フラッシュをたき忘れたり、指が写っていたり、対象がすみっこの方に小さく写っているだけだったりと、結局、どうにか使えたのは、8枚程度しかなくて、悲しかった。

ヤシガニやマンジュウヒトデを初めて見たときは本当におどろいた。世の中にはいろんな生き物がいるんだなと、改めて思った。オニヒトデも見てみたかった。今度はいつか飛行機で遊びに行きたい。

与論に行ってから、もう一ヶ月もたったのかと思うとびっくりする。レポート提出まで、ひと月あったのに、どうしてこの感想を書いているのが29日なのだろう。いつものことだが、何ごとも、計画的にさっさとすませておけば、あせらずにすむものにと思う。

与論は楽しかったです。船さえなければ。


今回、与論島の臨海実習で最も興味を持っていたのは、サンゴ礁だった。今までに、一度も、本物のの野生のサンゴというものを見たことがなかったので、実際に見たり触ったりして観察することができてよかった。

生きている有孔虫を見たり、サンゴとサンゴの間で生活している生物を見たりして、普段、鹿児島の海で見られないような変わった生物を見れた事はよかった。

また夜の海で生物を観察する機会は滅多にないので、夜の観察はとても楽しかった。

また、野外実習でも、熱帯っぽい植物が茂っているのを見て驚いたり、オカヤドカリなどの大きな生物を見て驚いたりと、初めて見るものばかりだった。

サトウキビやハイビスカスなども、多く見られて、景色がとてもきれいだった。

しかし、工事中の所なと(海ぞい)がいくつか見られ、このように美しい景色や海の自然を人工的に作りかえて壊してしまうのはもたいないと思った。特に、サンゴなどは、少しでも水が濁っては生きていけないという事だったし、昔とするとだいぶ死んでしまったという話だったので、自然破壊はここれも進んでいるのだと思った。

与論島は思っていた以上にきれいでよい島だったので、まだぜひ行きたいと思う。


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