2009年度宇宙情報システム(理学部物理科学科 担当:西尾正則)
講義の目的等
宇宙探査や天体観測によって取得されたデータの多くは、データベースとして広く研究や教育に活用できるようになってきている。また、解析ソフトウェアの公開も行われている。これらのデータベースを題材のひとつとし、情報処理システムの設計、管理、運用に関する知識・技術等を習得する。
授業は、
(1)表形式データの処理が行えるようになる、
(2)汎用ソフトウェアを用いて、簡単なデータベースの作成と処理が出来るようになる、
(3)小規模なデータベースと処理ソフトウェアの設計、開発ができるようになる、
を目標としている。
受講用件
プログラミング基礎演習・応用演習の履修あるいはそれに相当する知識
評価基準・方法
| 課題提出及びその評価 |
期末試験 |
グループ相互評価 |
|
50 % |
40 % |
10 % |
(注)病気などの止むを得ない理由なしに3回以上欠席した場合は、評価対象としない(減点制)
第1回(10月1日) 講義の進行に関するガイダンス、計算機操作の復習、コンピュータのしくみ
- 高校の科目「情報」での記載例(実教出版)
- コンピュータを構成する部品、CPUの基本構成と機能
- 計算機の動き(動画)
第2回(10月8日) 計算機内でのデータの表現形式
- 計算機内での数値(整数、実数)及び文字、文字列の表現方法、テキストファイル、バイナリファイルの読み書きの方法について学ぶ。また、次回の準備として、Excelの使い方とデータ処理の基礎を学ぶ。
第3回(10月15日)
表計算ソフトによるデータ処理法を学ぶ
- エクセルの使い方、データの検索・ソーティング
- ヒッパルコス衛星により得られた恒星の位置、明るさ、視差、色指数のデータセットから一部を切り出し
たサブセットをもとにして、特定の性質を持ったデータの抽出法、データの並べ替えの方法、統計処理手法な
どを学ぶ。
- 演習用データ1(ヒッパルコス6等級まで)
- 演習用データ3(区切りがスペースのテキストデータ
- レポート課題
出張のため休講(10月22日)
第4回(10月29日) データ検索のアルゴリズム
- プログラム開発言語を使い、表形式ファイルの読み込み、文字列の一致検出、数値の範囲判定の方法について演習により学ぶ。
- プログラム開発言語を使い、表形式ファイルの読み込み、文字列の一致検出、数値の範囲判定の方法について演習により学ぶ。
- 演習用データ6(整数と実数のペア)
- 演習用データ7/stardata0.csv(主な恒星のデータ)
- サンプルプログラム(表形式のデータを持つテキストファイルの読み込み)
- プログラムの翻訳・結合方法(プログラミング応用演習のページ)
第5回(11月5日) データ検索のアルゴリズム(2)
- プログラム開発言語を使い、複数の検索条件によるデータ抽出の方法について演習により学ぶ。
集中講義で休講(11月12日)
第6回(11月18日) 大規模データの処理
- 構造体を使ったデータの処理法、プログラム開発言語による大規模データベースの処理法について学ぶ。
振替休講日(11月26日)
集中講義で休講(12月4日)
第7回(12月10日) データの統計処理
- データベース中のデータに対して平均、分散、頻度分布等を求める方法など、データの統計処理について演習により学ぶ。また、最小二乗法のプログラムに挑戦する。
- 演習用データ8/stardata1.csv(代表的な連星の質量、光度データ)
- 演習用データ8/stardata1Plus.xls(代表的な連星の質量、光度データから質量光度関係を求める)
- サンプルプログラム7-1(データの統計処理、最大・最小)
- サンプルプログラム7-5(度数分布)
- サンプルプログラム7-6(ヒッパスコスデータの構造体への読み込み)
第8回(12月17日) データのソーティング手法・データベースの更新手法
- サンプルプログラム8-1(バブルソート)
- グループ分けテスト
- 回答テンプレート
第9回(1月7日) 小規模データベースの作成 グループ分け(表示プロテクトあり)
- 書籍やインターネットなどにある小規模なデータセットを題材とし、データベースを設計・構築する。
- プレースメントテストの結果(表示プロテクトあり)
- 昨年度の基本設計書の例
第10回(1月14日) 小規模データベースと操作プログラムおよび操作マニュアルの作成
第11回(1月21日) プログラムとマニュアルの評価
第12回(1月27日) プログラムとマニュアルの再評価
第13回(2月4日) 期末試験
過去の資料
西尾 正則 にしお まさのり 2010 年 1 月 7 日作成