高等学校向け出前授業


授業題目 対象学年 授業内容(120分授業:90分講義+30分質疑)
地球環境に対する新たな視点 全学年  現代社会は我々人類に快適で便利な生活を提供しています。しかしながら、一方で環境問題をはじめ、資源やエネルギー問題、人口問題、食糧問題など、さまざまな問題も引き起こしています。我々人類はこのような問題にどのように対処すればよいのでしょうか。問題を解決するためには、その問題の本質を理解することが重要となります。これまで、人類はその問題の本質を理解することができませんでした。理解に必要な知識を持ち得なかったのです。20世紀後半からの飛躍的な科学技術の発展により、現代人類は快適で便利な生活を獲得するとともに、環境問題の本質を理解するために必要な新たな視点を得ることができました。この講議では、我々人類が獲得した「新 たな視点」とは何か、「環境問題」とは何か、そして我々「人類」とは何かについてお話します。


地球環境と土壌 全学年  土壌は人類の生存や地球環境の維持にとってきわめて重要な物質です。土壌が失われると我々人類を含めた多くの地球生命の存続が危機に曝されると同時に、地球環境を維持するための重要な機能が失われてしまいます。では、我々が日頃目にする土壌とはどのような機能をもっているのでしょうか。この講義では土壌のもつ様々な性質を地球サブシステムとしての視点で見つめ直すとともに、我々人間圏との関係性についてもお話します。


地球環境と水 全学年  水は我々人類を含めたすべての生物にとって不可欠のものです。では、なぜ地球には水が存在するのでしょうか。水はどこから来て、いつから地球に存在するのでしょうか。水の存在は地球にとってどのような意味があるのでしょうか。この講義では水の存在によって地球がいかに進化してきたか、そして現在の地球環境に対する水の役割をお話します。水を地球サブシステムとしての視点で見つめ直すことで、いままで認識できなかった新たな世界が見えてきます。


高レベル放射性廃棄物地層処分の安全性と問題点 全学年  現在、日本の電力の40%は原子力発電所から供給されています。今や原子力発電抜きには毎日の便利で豊かな生活を支えることができません。しかしながら、原子力発電に伴って排出される高レベル放射性廃棄物地層処分の安全性や問題点については、我々の生活環境と極めて密接に関連しているにも関わらず意外と知られていません。この講義では高レベル放射性廃棄物地層処分の実態をやさしく解説し、その安全性と問題点、そして今後解決しなければならない課題を説明します。


粘土鉱物の光と影 全学年  粘土鉱物は私たちの生活の様々な場面で利用されている重要な天然資源です。私たちは粘土鉱物を利用することで、環境を保全するとともに生活を豊かにすることができました。しかしながら、粘土鉱物そのものや粘土鉱物が関わることで環境汚染や自然破壊を進行させている例も多くあります。粘土鉱物を利用するにはその光の面と影の面を十分に理解することが大切です。この授業では粘土鉱物の光と影の実例を紹介するとともに、粘土鉱物研究の最前線の一端をお話します。


上記出前授業をご希望の場合、鹿児島大学本部または理学部学生係に問い合わせてください。直接、河野に問い合わせいただいても結構です。