情報ネットワークの信頼性の数理的解析や評価方法に関する研究 など

研究テーマ:信頼性とアルゴリズム

数理情報科学科 教授 新森修一

私のこれまでの研究は、コンピュータや情報ネットワークに関連する分野の研究で、コンピュータシステムや情報ネットワークなどを対象に「信頼性」をキーワードに研究しています。主な研究テーマと研究内容などについて紹介します。

1.情報ネットワークの信頼性の数理的解析や評価方法に関する研究

 インターネットに代表される情報ネットワークを確率グラフとしてモデル化し、ネットワークの信頼度(総合信頼度)を精度良くかつ効率的に導出する幾つかのアルゴリズム(コンピュータに計算させる手順)を提案しています。確率グラフの持つ数理的な性質の研究、提案したアルゴリズムの評価、これに基づく情報ネットワーク設計法などを研究しています。

2.コンピュータ・システムの構造的・確率的な解析に関する研究

コンピュータを多くの構成要素からなる一つのシステムとして捉えると、ある構成要素の故障がシステムの故障(障害)を引き起こします。本研究では、故障をキーワードに、コンピュータシステムを数理的に表現し、その構造的な解析、確率的な性質を研究しています。この延長として、より複雑なシステムを表現できる多状態システムの数理的性質に関する研究も行っています。

3.データ構造とアルゴリズムに関する研究

近年、各種のデータベースソフトが様々な分野で日常的に利用されています。データとデータの間の厳密な関係を表現する方法やデータ間の構造的な性質などの研究、特に、階層関係を表現し、広く用いられている木構造に注目し、構造的な破壊をもたらす故障に対応できるようなデータ構造の提案とアルゴリズムを研究しています。また、効率性の向上を目指した新しいデータ構造の提案、これに関するアルゴリズムの開発や数値実験的な評価なども行っています。

4.その他

 上の主な研究以外にもまだ十分な研究成果は出ていなませんが、幾つか興味をもって研究しているテーマがあります。例えば、情報ネットワークの二点間の信頼度に関連する研究、高信頼度なデータ構造の構成方法とアルゴリズムに関する研究、情報ネットワークと暗号技術などであり、これらは最近注目して研究しています。

以上