宇宙で発見された「二重螺旋パターン」(物理科学科)

宇宙で発見された「二重螺旋パターン」(物理科学科)

今 井 裕

「二重螺旋」と言えば、遺伝子のデオキシリボ核酸(DNA)が有名です。今回我々が宇宙で発見した二重螺旋は、寿命を終えつつある恒星からの断続的な激しい物質放出によって創り出されたと考えられています。星の寿命数億年が既に経過して最近のわずか100年以内に細く絞られた双極的な高速ガス流(ジェット)が作られ、ガス放出の方向がコマ振り運動しているため螺旋状のパターンを作ったのでしょう。球形の恒星がその寿命の終末にどのように物質を宇宙空間へまき散らすのか、その仕組みを解き明かす手掛かりとして、二重螺旋パターンは注目されています。
出典: Bosco H. K. Yung, Jun-ichi Nakashima, Hiroshi Imai, Shuji Deguchi, Philip J. Diamond, and Sun Kwok, The Astrophysical Journal, 741, p.94-107 (2011)