Krauskopf, K.B. and Bird, D.K. (1995) Introduction to Geochemistry, Third Edition, McGraw-Hill, New York, 647 p.
コメント：環境化学専門分野での初級学習者のためのテキスト。溶液組成の平衡論、熱力学的取り扱い、鉱物の結晶化学、鉱物-溶液反応、酸化還元、反応速度、風化、続成、変成、マグマ反応、など広範は領域をやや単純化して記述している。専門入門者レベルの内容。

Stumm, W. and Morgan, J.J. (1996) Aquatic Chemistry, Third Edition, John Wiley & Sons, New York, 1022 p.
コメント：環境化学専門学習者（大学４年〜修士）のための必須テキスト。溶液（水環境）に焦点を絞り、溶液中での元素の化学状態、溶解、析出、固相-液相界面反応、酸化還元、微生物の作用、自然環境中での元素循環や水質形成、などの反応機構や平衡論および速度論的な取り扱いについて詳細に解説されている。また、理論計算に必要な熱力学データおよび引用文献も充実している。お薦めのテキストです。

Dzombak, D.A. and Morel, F.M.M. (1990) Surface Complexation Modeling, John Wiley & Sons, New York, 393 p.
コメント：フェリハイドライトと溶液との界面反応について詳細にまとめたテキスト。フェリハイドライトの表面電荷状態と重金属(Pb, Zn, Cd, Hg, Co, Ni, Co, Cr, Sr, Br, etc) および陰イオン(P, As, V, S, Se, etc) の吸着について、その解析に必要な固相-液相界面の理論、反応機構、平衡定数最適化プログラムFITEQLによる解析例とその結果について詳しく解説している。フェリハイドライトの吸着反応を取り扱う場合のデータ集としても役に立つ。

Lindsay, W.L. (1979) Chemical Equilibria in Soils, John Wiley & Sons, New York, 449 p.
コメント：地球表層環境の主要元素 (Si, Al, Fe, Ca, Mg, Na, K, Mn, P)や二酸化炭素(CO2)および重金属元素(Zn, Co, Cd, Pb, Hg, etc) について、各元素ごとにそのスペシエーションと鉱物との平衡関係を熱力学計算を基に解説するとともに、詳細な相安定度図が多数示されている。熱力学データも豊富。タイトルに" ..... in Soils" と記されているが、土壌環境だけでなく、広範は水環境での化学平衡に関するテキスト。地球表層環境での元素の化学平衡に関するデータ集としても利用可。

Stumm, W. (1992) Chemistry of the Solid-Water Interaface, John Wiley & Sons, New York, 428 p.

Stumm, W. (1990) Aquatic Chemical Kinetics, John Wiley & Sons, New York, 545 p.