理学部について

学部長挨拶

理学部長

理学部長
藏脇淳一

 鹿児島大学理学部のホームページにようこそ!平成29年度から理学部長を務めることになりました藏脇淳一です。

 理学部の歩みをひもといてみますと、理学部の起源は1901年に設置された第七高等学校造士館にあり、その後1949年に文理学部(社会学科、文学科、理学科)が設置され、そして1965年に理学部(数学、物理学、化学、地学の4学科)が創設されました。更に1976年の生物学科増設を経て現在の理学部の母体である「5学科の理学部」が誕生しました。その後、1997年の教養部廃止に伴い学科の改組および名称の変更が行われ、下記に示す「4学科の理学部」が発足いたしました。なお、2004年に国立大学法人鹿児島大学理学部へ移行し現在に至っています。このたび理学部長に就任するにあたり、理学部の歴史の重みを改めて感じているところです。

数理情報科学科理学の根幹である数学的思考力を基礎に数理科学と情報科学の教育・研究を行う。
物理科学科素粒子・原子のミクロの世界からマクロの宇宙まで自然現象の共通法則を追求する。
生命化学科化学と生物学を基礎として物質や生物の構造等を分子レベルから個体レベルまで理解する。
地球環境科学科世界自然遺産の屋久島や生物多様性に富む奄美群島など自然環境等を生かした野外調査を主とする基礎研究を推進し自然環境の諸現象を解明する。

 更に高度な知識を身につけるための大学院は、1977年に大学院理学研究科(修士課程)が設置され、更に1998年には理学研究科と工学研究科を統合した理工学研究科(博士前期課程,博士後期課程)が組織され現在に至っています。また、2001年には宇宙開発事業団及び国立天文台との連携大学院が創設されました。

 鹿児島には世界有数の活火山桜島や、宇宙科学分野の発展に寄与する内之浦宇宙空間観測所および種子島宇宙センターなどがありますが、この恵まれた環境に相応しい附属施設が理学部にあります。

 1991年に南西島孤地震火山観測所が附属施設として発足し、霧島・桜島から南西諸島までの地震・火山活動の観測を通じて環太平洋プレート運動の解明をめざし,地震予知および噴火予知研究にも日夜取り組んでいます。また、2000年にはVERA(天文広域精測望遠鏡)入来観測局が設置され、銀河系の構造や銀河系の進化を解き明かすことを目的とする壮大なVERA計画は現在も進行中で優れた成果をあげています。さらには、薩南諸島の生物多様性に関する研究も精力的に行われており、鹿児島という地域に根ざす大学として地域の課題を地域と共に解決する研究を展開し、世界をリードする基礎研究や、イノベーションにつながる研究も展開されています。

 日本が近代日本に生まれ変わった明治維新改革は薩摩藩・長州藩を中心に行われました。郷中教育に育まれた「進取の精神」・「進取の気風」にあふれたこの鹿児島大学理学部で、学生諸君が先人に学んで様々なことに興味をもち向上心をもって意欲旺盛に果敢に取り組んでくれることを期待しています。